• 思春期娘と母。受験を控え塾に通う娘と母の間には、バトル勃発がごく日常。でもおいしい食事の時間があれば、心のしこりはほぐれていきます。料理家・文筆家の馬田草織さんによる、母娘のリアルな日々のエッセイとレシピ集『塾前じゃないごはん』(株式会社オレンジページ)より、子どもの塾がない日にあせらずつくれる「まるごとピーマンのピリピリマリネ」のつくり方を紹介します。

    ピーマンまるごとの魅力

    野菜はそのほとんどが水分。ジューシーさを余さず生かしたいなら、切らずにまるごとがいい。

    ピーマン特有のあの青い苦みも、まるごと蒸し焼きにするとおもしろいほど消え、とろりと甘い野菜汁があふれる。さらにまるごとのメリットは味わいだけでなく、種が飛び散る小さなストレスがない喜びにもあり。

    にんにくと唐辛子(ポルトガル語でピリピリ)で辛みとうまみをたし、ワインビネガーで酸味もかるくプラスすると、冷えたワインが欲しくなる。

    できたてもいいけれど、冷蔵庫でしっかり冷やすと味が馴染んでまたよし。数日間楽しめます。

    画像: ピーマンまるごとの魅力

    #塾前じゃないごはん

    子どもの塾がない日の、ゆっくり食べられる夕食。鍋や、少し手間のかかる料理。とはいいつつも、塾前ごはんと同じものをつくって食べる日もあるわけで。あせらずにつくれるごはん、という意味でもあります。

    塾前じゃないごはん「まるごとピーマンのピリピリマリネ」のつくり方

    材料(つくりやすい分量)

    ● ピーマン5~6個
    ● にんにく1かけ
    ● 赤唐辛子1本
    ● 白ワインビネガー大さじ1
    ● オリーブオイル大さじ2
    ● 塩適宜

    つくり方

     ピーマンはよく洗い、フォークや竹串などで表面に数カ所穴をあける。にんにくは皮ごとつぶす。赤唐辛子は半分にちぎって種を取り出す。

     フライパンにオリーブオイルを入れ、にんにく、唐辛子、ピーマンを入れて水少々を加え、ふたをして中火で5分ほど焼きつける。

     表面が焼けたらふたを取って上下を返し、弱火にして白ワインビネガーと塩、水少々を加えてふたをし15分ほど蒸し焼きにする。くたくたになったら完成。そのままでも、汁ごと容器に入れて冷蔵庫で冷やしても。

    本記事は『塾前じゃないごはん』(株式会社オレンジページ)からの抜粋です

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    『塾前じゃないごはん』(株式会社オレンジページ)

    『塾前じゃないごはん』(株式会社オレンジページ)|馬田草織

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    母娘のリアルな日常と、心をほぐすレシピ集

    受験を控え塾に通う思春期娘と母は、仲良く話していたと思ったら次の瞬間突然バトル勃発がごく日常。文筆家・料理家の馬田草織さんが、親子のリアルな日常と想いを「塾前ごはん/塾前じゃないごはん」のレシピとともに綴る一冊です。


    画像: つくり方

    馬田草織(ばだ・さおり)
    文筆家・編集者・ポルトガル料理研究家。出版社で雑誌編集を経て独立。ポルトガルの食や文化に魅了され、現地の家庭からレストラン、ワイナリーなど幅広く取材している。ポルトガル料理とワインを楽しむ教室「ポルトガル食堂」を主宰。著書に『ムイト・ボン!ポルトガルを食べる旅』(産業編集センター)、『ホルモン大航海時代』(TAC出版)などがある。一児の母。



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