さんまのこと
体型が刀状をしているところから、漢字では「秋刀魚」と表記されるさんま。9月から10月の旬の時期は脂がたっぷりのっていて、秋の味覚を代表する魚です。ワタもおいしく味わえるのがさんまの大きな特徴。独特の苦味がたまらないおいしさです。
脂肪部分には学習・記憶能力の向上や、動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病など生活習慣病の予防効果があるとされるEPA、DHAが豊富。そのほか貧血予防によいビタミンB群、カルシウムの吸収を助けるビタミンDも多く含まれています。塩焼きはもちろんさまざまな料理でいただきましょう。
さんまの蒲焼丼のつくり方
一度オーブンや魚焼きグリルで焼いてから、フライパンで仕上げるのがきれいに仕上げるポイント。
材料(2人分)
● さんま | 2尾 |
● A | |
・酒 | 大さじ2 |
・みりん | 大さじ2 |
・しょうゆ | 大さじ2 |
・しょうが(すりおろし) | 大さじ1 |
● 薄力粉 | 適宜 |
● ごま油 | 大さじ1 |
● 炊きたてごはん | 2膳 |
● 粉山椒 | 少々 |
さんまの下処理
1 ペーパータオルを小さく折り畳み、尾から頭に向かって撫でるようにして汚れを取る。
2 頭を切り落とし、おなかを切り、内臓を取り出し、流水で洗う。包丁またははさみを使ってヒレを切り落とす。
つくり方
1 下処理をしたさんまをまな板にのせ、尾の方から身と骨の間に包丁を入れる。反対の面も同様にして3枚に下ろす。長さを半分に切り、皮面に切り込みを入れる。
2 バットにAを合わせ、1のさんまを入れて15分ほど漬ける。
3 2のさんまを皮を表にして網に並べ、250°Cのオーブンまたは魚焼きグリルで10分弱焼く。Aの漬け汁はとっておく。
4 ごま油を熱したフライパンに3を皮面を上にして並べ、Aを加えて絡める。
5 器に炊きたてのごはんを盛り、4のさんまをのせて、フライパンに残っているたれをかけ、粉山椒をふる。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司 取材・文/村上有希〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『65歳からの食事革命 』(文化出版局) amazonで見る など。
インスタグラム:松田美智子@michiko_matsuda/自在道具@jizai_dougu
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