• 服飾作家として、日常を心地よく過ごせる手づくり服や小物をさまざまに提案している美濃羽まゆみさん。ネットショップでの苦い経験から販売を受注会に切り替え、そして、今度はつくる人から、つくる楽しさを伝える人へ。ブランド立ち上げから現在までの約15年に及ぶ仕事のお話を伺いました。

    いつも選ぶのは「笑顔の多いほう」を

    「ないならつくってみよう」でスタートした子ども服づくりと、そのことが連れてきたさまざまなできごと。

    ときに壁に向き合い、ときにかわしながら、がむしゃらに進んでいくうちに、著作本や受注会開催、そして教室と、自分でも思いがけない道がひらけていきました。なぜひらけていったのか……。

    その理由を自分なりに振り返ってみると、きっとそれは「結果」ではなく「過程」を楽しんでいたからだと思うのです。

    私はものごとを「成功か失敗か」ではあまり見ていません。それよりも、「やっている途中ワクワクしているか」が一番大事。

    選択に迷ったときは、「どちらが人をより笑顔にできるか」を基準にしてきました。

    そして、ダメだと思ったら他の方法を試してみる。自分に向いていないことを無理にやり続けず、手放していったこともよかったのかもしれません。

    「わが子のためにつくってあげる」から「つくって売る」、そして「つくる人の隣に立つ」ことへ。

    これからも服づくりを通じて、どんな思いがけない体験が待っているのかな……。それを思うと、ワクワクしてきます。


    ―― 次回は、現在小学生と高校生になった子どもたちの服選びと、40歳を過ぎてからのワードローブの変化についてお話していこうと思います。どうぞお楽しみに!




    〈写真・イラスト・文/美濃羽まゆみ 構成/山形恭子〉

    画像: いつも選ぶのは「笑顔の多いほう」を

    美濃羽まゆみ(みのわ・まゆみ)
    服飾作家・手づくり暮らし研究家。京町家で夫、長女ゴン(2007年生まれ)、長男まめぴー(2013年生まれ)、猫2匹と暮らす。細身で肌が敏感な長女に合う服が見つからず、子ども服をつくりはじめたことが服飾作家としてのスタートに。

    現在は洋服制作のほか、メディアへの出演、洋裁学校の講師、ブログやYouTubeでの発信、子どもたちの居場所「くらら庵」の運営参加など、多方面で活躍。著書に『「めんどう」を楽しむ衣食住のレシピノート』(主婦と生活社)amazonで見る 、『FU-KO basics. 感じのいい、大人服』(日本ヴォーグ社)amazonで見る など。

    ブログ:https://fukohm.exblog.jp/
    インスタグラム:@minowa_mayumi
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