オリジナルの桐箱に詰まった一品一品が光る「和朝食」
日本の中枢ともいえる永田町エリア。東京地下鉄南北線・銀座線の溜池山王駅、千代田線・丸の内線の国会議事堂前駅から地下直結の「ザ・キャピトルホテル 東急」には、土地柄、世界各国からビジネスマンや観光客が多く訪れます。こちらのオールデイダイニング「ORIGAMI(オリガミ)」の朝時は、そんな宿泊客の方が朝食をいただきに集い、じつに国際色豊か。もちろん宿泊客以外の利用も可能です。今回は、「和朝食」「ヴィーガンブレックファースト」をいただきます。
7月に器をリニューアルしたという「和朝食」(5,819円)。積み重なった桐箱を開いて並べると、その品数に驚きます。小鉢に少しずつ色んな種類のおかずをいただけるなんて、この上ない贅沢。ついつい眺めてしまいます。
木のおぼんとお重は、器屋さんにオーダーしてつくったオリジナルのもの。象徴的な七宝文柄は、円(縁)が四方八方に広がっていく様子から「円満」に通じるとされる縁起がよい日本の伝統的な文様です。
だしを効かせているというだし巻き卵や汁ものは、香り高く風味豊か。汁ものは、以前は通常の味噌汁も提供していましたが、豚汁が人気だったため、定着しているのだそう。
心躍る数々のおかず……。
一体どのようにメニューを決めているのかお聞きすると、「レパートリーの中から、その時の季節によって組み立てています。試しにつくってみて、みんなで試食するんですよ」と、日本料理「水簾」板長の古屋さん。
取材当時も、料理のセッティングをしながら「こうした方がきれいに見える」とスタッフの方々が意見を出し合いながら進めていて、ふだんからコミュニケーションを取り合いながら、メニューや提供方法など決めているのだなと。よりよいものにしたいという思いが伺い知れます。
「これだけの品数をいただける幸せと言ったら。端正で美しい和朝食です。とくに、つくりたてふわふわだし巻き卵のおいしさといったら!おだしのよい香り、食感にうっとりします。」(八幡眞梨子編集長)
裏メニュー的朝ごはん「ヴィーガン ブレックファースト」
海外からの宿泊客がとても多い印象の「ザ・キャピトルホテル 東急」。「ヴィーガンブレックファースト(5,819円)」は、そんな国際色豊かなだからこそ生まれた朝ごはんメニューです。
クルミを加えたスパイシーなべジミートサラダ。
この日は、レタス、キュウリ、トマト、カリフラワー、アボカド、かぼちゃ、大根、にんじん、玉ねぎ、芽キャベツ、マッシュルーム、べジミート、クルミ……と盛りだくさん。大きくカットされた野菜やイモ類、大豆由来のべジミートがたっぷり乗っていて、サラダと言えど、大満足のボリュームです。
こちらも具がたっぷりの野菜のブイヨンスープ。
たくさんの野菜のうま味がじんわりしみ出したやさしい味わいで、朝の体に染み渡るようです。具材は、キャベツ、トマト、にんじん、大根、いんげん、玉ねぎなど。
フルーツサラダも付いています。朝にいただくフルーツは元気をいただけますよね。
内容は季節によって変わります。
メインは2種類から選べます。
ベジタブルカレーは、野菜だけとは思えないほどコクがあり、しっかりスパイシーな味わい。豆と野菜のうま味が、深い味わいの秘密なのだとか。ごはんは、五穀米と白米から選べます。ごはんにのった、野菜のグリルもうれしいポイントです。
もうひとつのメインはベジタブル ボロネーゼ。
肉の代わりは、マッシュルーム、しいたけ、ひよこ豆などのきのこや豆類。こちらに玉ねぎやニンジンを合わせたソースは、ミートソースにしか見えません。
日枝神社の目の前にある「ザ・キャピトルホテル 東急」。朝一番のお参りをして、清々しい気持ちでホテルの朝食をいただくと、なんだか時別な一日が始まりそうです。
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今回ご紹介した「朝食」はこちら
「和朝食」/5,819円(税、サービス料金込み)
「ヴィーガンブレックファースト」/5,819円(税、サービス料金込み)
〈撮影/山川修一〉
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ザ・キャピトルホテル 東急
オールデイダイニング「ORIGAMI」
東京都千代田区永田町2-10-3
☎03-3503-0872
年中無休
7:00~11:00(L.O.)
ビュッフェおよびセットメニューは7:00~10:00(L.O.)