• 特別な日だけではなく、何でもない日に“おすし”をつくってみませんか? ごはん1合分、2~3人で食べ切れる分量のおすしなら、すし桶不要で気軽につくれます。 『軽やかなおすし』(家の光協会)より、料理研究家・藤井恵さんがたどり着いた炊飯器でできる「炊き込み酢飯」と「きゅうりとかにかま、たくあんのキンパ」のつくり方を紹介します。

    私の好きな
    炊飯器でできる炊き込み酢飯

    炊き込み酢飯をおいしくつくるコツは、十分な浸水にあり。少なくとも1時間以上は浸水させましょう。

    また浸水時に酢を入れてしまうとかたくなるので、調味料は炊く直前に入れること。

    もちろん混ぜ合わせる必要はありません。1合だとおこげができることもありますが、それもまたおいしいです。

    画像: 私の好きな 炊飯器でできる炊き込み酢飯

    炊き込み酢飯のつくり方

    材料(1合分)

    画像1: 炊き込み酢飯のつくり方
    ● 米1合
    ● 昆布3cm四方1枚
    ● 砂糖大さじ1/2
    ● 塩小さじ1/4
    ● 米酢大さじ2

    つくり方

     米は洗い、炊飯器の内釡に水200mL、昆布とともに入れ、1時間~一晩浸水させる。浸水時間が短いとかたい炊き上がりになる。

    画像2: 炊き込み酢飯のつくり方

     砂糖、塩、米酢を1に入れる。すし酢の材料は混ぜ合わせず、それぞれを直接入れてよい。

    画像3: 炊き込み酢飯のつくり方

     箸で調味料を静かに混ぜ、昆布を上にのせ直して早炊きで炊飯する。

    画像4: 炊き込み酢飯のつくり方

     炊き上がったら2~3分後に昆布を取り出し、混ぜる。具を混ぜ合わせるときも、内釡の中でOK。ボウルに移す手間いらず。

    画像5: 炊き込み酢飯のつくり方

    ◎米2合で炊く場合は、昆布5cm四方1枚、砂糖大さじ1、塩小さじ1/2、米酢大さじ4、水400mLで同様につくってください。

    炊き込み酢飯を使って
    きゅうりとかにかま、たくあんのキンパ

    画像1: 炊き込み酢飯を使って きゅうりとかにかま、たくあんのキンパ

    たくあんはキンパにとって欠かせない存在。シンプルだけれど、口の中にうまみが広がるバランスのよい組み合わせです。

    画像2: 炊き込み酢飯を使って きゅうりとかにかま、たくあんのキンパ

    材料(2本分)

    ● 酢飯1合分
    ● 焼きのり(全形)2枚
    ● かに風味かまぼこ4本
    ● きゅうり(縦四つ切り)2本(のりの長さに合わせる)
    ● たくあん(7~8mm角の棒状)10cm長さ 4本
    ● ごま油小さじ1

    つくり方

     巻きすにラップを広げ、のりを横長に置く。のりにごま油を刷毛や指先で薄くぬり、奥3cmほど残して酢飯1/2量を広げる。手前からたくあん、きゅうり、かにかまの各1/2量を一文字にのせ、ラップを巻き込まないようにして巻く。

    画像3: 炊き込み酢飯を使って きゅうりとかにかま、たくあんのキンパ

     ラップを取り除き、1~1.5cm幅に切って器に盛る。

    本記事は『軽やかなおすし』(家の光協会)からの抜粋です

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    何でもない日に、1合からつくれる「おすし」
    おすしを家でつくるとなると、特別な日に手間と時間をかけてつくるものだというイメージをお持ちの方も多いはず。おすしはさっぱりしていて食欲がない日にも食べたくなる、日本人のソウルフード。そんなおすしを、ふだんの食事として楽しめるよう、3人の人気料理研究家がオリジナルメニューを提案します。榎本美沙さんの“砂糖を使わないすし酢”、しらいのりこさんの“まぜないすし酢”、藤井恵さんの“炊飯器でつくる酢飯”。三者三様酢飯&アイデアを紹介します。



    〈撮影/新居明子 スタイリング/駒井京子〉

    藤井 恵(ふじい・めぐみ)
    料理研究家、管理栄養士。大学在学中からテレビの料理番組のアシスタントを務める。身近な材料を使い、家で簡単においしくつくれる料理に定評がある。現在は東京と長野の二拠点生活を楽しむ。雑誌や書籍などで活躍し、著書多数。



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