私にとって、〝誰かのために作るお菓子〞とは ──
何度も何度も練習して、いざ本番へ。
お気に入りのエプロンにアイロンをかけて気合を入れ、おいしく食べてもらいたいから、0.1g単位できっちり計量。
生クリームを絞るとき、緊張してちょっと手が震えて、仕上げのフルーツは、息を止めて慎重に飾る。
でき上がると達成感でいっぱいになり、喜ぶ笑顔にこちらまでうれしくなる……。
そんなお菓子作りのたのしさとうれしさが詰まったものです。
子どもも、大人も笑顔に。断面映えの「おうちパフェ」
好きなものを自由に盛りつけられるのがおうちパフェの醍醐味。ロールケーキやクッキーの端っこ、アイスクリームも。
チョコとマロンのキャラメルパフェ
「8」つの好きを詰め込んだ「おうちパフェ」
グラスにキャラメルソースを入れ、砕いたダブルチョコレートのクッキーと栗の渋皮煮を盛り、ガトーショコラとバニラアイスをのせる。モンブランクリームを絞り、ダブルチョコレートのクッキーを差し込み、栗の渋皮煮とオレンジをのせる。最後にキャラメルソースをかけてハーブ(タイム)を飾る。
パフェにも活躍。基本の「バニラ」/手作りアイスレシピ
泡立てた生クリームで作る口溶けのいいなめらかなアイス。基本のバニラに好みのソースを混ぜるだけで簡単にアレンジできます。
基本のバニラアイスのつくり方
材料(500mLの耐冷容器1台分)
●A | |
・ 卵黄 | 2個分 |
・ 細目グラニュー糖 | 50g |
・ 牛乳 | 15g |
● 生クリーム(乳脂肪分40~43%) | 200g |
つくり方
1 小鍋にAを入れ、泡立て器でよく混ぜてから火にかけ、ゴムべらで混ぜながらとろみがつくまで加熱し、火を止める。
2 ボウルに生クリームを入れ、氷水に当てながらハンドミキサーの低速で6分立てにし、泡立て器で全体を7分立てにする。
3 2に1を加え、泡立て器でよく混ぜる。
4 耐冷容器に流し入れ、ラップをかけて冷凍室で3時間冷やしかためる。
バニラアイスを使ってアレンジ。「美しい」見た目のつくり方
いちごや、キウイ、キャラメルソースなど、基本のバニラにソースを加えるだけで、いろんな味に。ソースを加えてざっくり混ぜることでマーブル状になる。
〈料理/築山はつみ 撮影/佐山裕子(主婦の友社)、築山はつみ〉
※ 『作る、贈るをたのしむ とっておきお菓子』(主婦の友社)からの一部抜粋記事です
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インスタグラムで発信するお菓子が「美しすぎる」「まるでお店のお菓子」と評判の、お菓子研究家・築山はつみさんの初となるレシピ本。著者が15年をかけ、くり返し作ってたどり着いた「とっておきのお菓子」を厳選。ハロウィーンやクリスマス、バレンタインにぴったりなお菓子も収録し、これからのイベントシーズンに大活躍してくれます。本記事「おうちパフェ」の盛りつけに使われたガトーショコラ、モンブランクリーム、ダブルチョコレートのクッキーなどのレシピも著書に詳しく紹介されています。
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築山はつみ (つきやま・はつみ)
お菓子研究家。国内最大級のお菓子・パン作りのための専門サイト「cotta」のオフィシャルパートナーとして、お菓子レシピの開発&提供を行っている。3人の子を持つ母であり、子どもも大人も安心して食べられる、とびきりおいしいお菓子を目指してレシピを追求。インスタグラムやYouTubeでお菓子作りの楽しさを発信している。
インスタグラム:@honeycafe8 https://www.instagram.com/honeycafe8/
YouTube:Hatsumi_cake https://www.youtube.com/@Hatsumi_cake