はんぺんのこと
はんぺんは魚のすり身に山いもや卵白などを加え、気泡を含ませるように混ぜた生地をお湯でゆでてつくります。ふわふわしたやわらかい食感が特徴です。
はんぺんという名前は、駿河(静岡県)の料理人、半平が考案したことに由来するとか。魚のすり身をお椀のふた半分に盛って形をつくったので“半片”と称するようになったともいわれています。
とくに関東地方で好んで食べられ、おでんやお吸い物のほか、焼いてしょうゆをかけて食べたり、煮物などに調理されたりしますが、すりつぶすというという調理法も。ひりょうずや伊達巻き、ポタージュに加えればやわらかな食感と魚のうま味が広がります。
高タンパク、低脂肪のはんぺんは、どの年齢層にもぴったりの食材。さまざまな使い方で積極的に取り入れましょう。
はんぺんのバターにんにくしょうゆのつくり方
長く加熱しすぎるとしぼむ原因になるので、焼き加減に注意。
材料(つくりやすい分量)
● はんぺん | 1枚(約120g) |
● バター | 大さじ1 |
● にんにく(すりおろし) | 小さじ1/2 |
● しょうゆ | 大さじ1/2 |
● あさつき(小口切り) | 適量 |
● 一味とうがらし | 適量 |
つくり方
1 フライパン(または鉄板)にバターを入れ、斜め半分に切ったはんぺんを焼く。全体にバターが絡むように返し、ふたをして約40秒ほど蒸し焼きにする。
2 小さなボウルにしょうゆとにんにくを合わせ、少しずつはんぺんにかける。火を止めて器にもり、あさつきと一味とうがらしをふる。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司 取材・文/佐藤雅子〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『65歳からの食事革命 』(文化出版局) amazonで見る など。
インスタグラム:松田美智子@michiko_matsuda/自在道具@jizai_dougu
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