50歳目前でおひとりさまになりました
皆さまこんにちは。イラストレーターのなとみみわです。50歳目前で離婚をして、おひとりさまになりました。
9年間同居していた姑を看取り、次の年、ひとり息子が独立して家を出ていき、嫁として母として一つひとつ役割を終えていくなかで、「残りの人生は自分のために生きていきたい!」そう思って離婚を決意しました。
「とにかく今は自由を満喫して、今後やりたいことをゆっくり考えて、豊かな老後を目指すぞ!」と思っていたのですが、「お金」と「孤独」に対する不安に、勝手にパニックになっていました。
まずは、不安の正体を知るところから始めないと。
そんな感じで、50代から「老後のお金」に立ち向かい始めた私のドタバタの記録をお届けします。
老後の住まいの選び方
ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんに聞きました!
老後の住まい選びは「こだわり」を減らすこと
老後資金が潤沢であれば、立地、設備、広さ……などすべて妥協せずに選べますが、大多数の人は資金に限りがあるもの。
老後に後悔しないためにも、「終のすみか」については先送りせず、元気なうちから考え始めておくのがおすすめです。
「終のすみか」はどんな選択肢があるのか
高齢者施設の見学に行くと、同じ費用の施設に入っていても、自分で納得して選んだ人は満足度が高く、いつも笑顔で「ありがとう」を欠かさないからスタッフに好かれています。
逆に、急に倒れて家族に手近な施設に入れられた人は不満が多く、文句ばかり言うから嫌われてしまう。
「終のすみか」の準備の有無で、人生最後の過ごし方はまったく違います。
私自身も、認知症になった場合は、自宅からかなり離れた場所にあるグループホーム、身体介護の場合は介護付有料老人ホームと、それぞれ入りたい施設を子どもに伝えています。
高齢者施設には元気なうちに入れる「自立型」施設と、要介護になってから入れる「介護型」施設があります。
老後の住まいの考え方は、①自宅で最後まで過ごす、②元気なうちに一軒家から便利なマンションに転居→要介護で介護型施設に移る、③元気なうちに自立型施設に入居→要介護で介護型施設(または同じ施設の介護棟)に移る、④要介護で介護型施設に入居、の大まかに4つ。
自分の過ごしたい老後を考えれば、「終のすみか」をどこにするかが見えてくるはずです。
※ 本記事は『老後のお金が不安です! おひとりさまマンガ家の50代からの資金計画』(扶桑社)からの抜粋です。
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義母の介護を経て、50歳を目前にして離婚。ひとりになって気づいた「お金の不安」と「孤独」を迎え撃つ! 50代からの老後資金のつくり方
「今からでも間に合う?」「よく聞くNISAやiDeCoって実際のところどうなの?」「私の年金いくらもらえる?」…不安だらけな老後のお金の疑問を、おひとり様マンガ家・なとみさんと、なとみさんの分身・ふあんちゃんと楽しく解消! お金の不安がなくなるほどに、人生を前向きに楽しめるようになってきた!? 等身大の暮らしを描くマンガ家・なとみさんによる、体当たりのコミックエッセイです。
第1話 老後のお金が不安です
第2話 隠れ浪費をあぶり出せ
第3話 実は私…年金払ってませんでした!
第4話 貯金だけじゃダメ? 老後資金の増やし方
第5話 決まった! 私が本当にやりたかったこと
第6話 こんなに安い! 地方移住のうれしい誤算
第7話 さよなら東京! なとみ、故郷に帰ります
第8話 老後の不安、なくなった?
<マネー情報監修/畠中雅子>
なとみみわ
マンガ家、イラストレーター。雑誌・広告 Webでマンガや イラストを中心に幅広く制作。2024年の能登半島地震を受け、被災地での心温まるエピソードを北國新間「のとはやさしゃ」にて連載中。著書に『1ヵ月でいらないモノ8割捨てられた!私の断捨離」『死ぬまでにやりたい!10のコト』(ともに講談社刊)『私が死んだらどーなるの?おひとりさまの後始末」(小学館刊)など