(『天然生活』2021年12月号掲載)
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
ひがしさんちの冬じたく 01
温めて、運動して、冬に負けない体に
家仕事は健康な体が基本。川音がすぐ近くに聞こえるテラスで、ストレッチやマッサージしながら体を整えます。
「長野に来て出会ったハーブのスペシャリスト・岸本敏子さんのショルダーピローは欠かせない存在。電子レンジで加熱し、気になる個所を温めるのが気持ちいい。香りもいやされるんですよ」
足の裏などのマッサージに使ってみたらぴったりだった、という木のおもちゃ。
ひがしさんちの冬じたく 02
大掃除は、空いた時間でちょっとずつ
3人の子どものお母さんでもあるひがしさん。学校が冬休みに入ると、あれこれ大忙しで大掃除どころではありません。
そのため、秋口から「ちょこちょこ掃除」を実践。食器棚を1段だけふいたり、引き出しをひとつだけ整理したり、「気づいたときに、できる分だけ」を積み重ねていきます。
「自然のそばで暮らしているから、掃除は極力洗剤を使わずに。環境に負荷をかけないよう心がけています」
ひがしさんちの冬じたく 03
ハーブやはちみつで体の不調を管理する
冬には寒さで地面が凍ってしまうため、10月ごろまでで畑仕事はいったん終了。
収穫したハーブ類は、ざるに広げて天日干ししてから保存し、料理やハーブティーで冬の体をいたわる助けにします。
庭先で養蜂しているニホンミツバチのはちみつは、のどに違和感があるときや体調がすぐれないときなどに、ひとさじなめてお守り代わりに。「子どもたちにもよくなめさせています」
ひがしさんちの冬じたく 04
お気に入りのセーターを日干しする
「好きなセーターは大切に、何年も着つづけています」というひがしさん。
衣替えの際には風通しのいい庭でセーターを広げ、気持ちいい空気に触れさせてから袖を通します。
ニットは強い日差しに弱いといわれますが、「秋のやわらかな日差しならちょうどいいかな、と思って。湿っぽいにおいも消え、息を吹き返したようなセーターは、冬の寒さから身を守る大切な相棒になってくれます」
ひがしさんちの冬じたく 05
家を守る神様を迎える
清らかな空気に満ちた寺社仏閣に時折出掛けるのは、ひがしさん流リフレッシュ法のひとつ。
地域の名刹である諏訪大社では「福徳をかき寄せる」といわれる熊手の縁起物を求めて、毎年かけ替えています。
「毎月1日にお参りをするとよいと聞いたので、できる限りそうしたいなと思っていますが、なかなか行けなくて。年末には必ずお参りし、そのとき気になった熊手を選ぶようにしています」
〈撮影/砂原 文 取材・文/玉木美企子〉
ひがし・ちか
一点ものの日傘を中心にオリジナル商品を展開する「Coci la elle」主宰。コラージュなどの技法も取り入れ、創作活動を行なう。https://www.cocilaelle.com/