(『天然生活』2023年2月号掲載)
日本人の成人の“約4割”が「頭痛持ち」
脳神経外科医の來村昌紀先生によると、日本人の成人の約4割が頭痛を抱えているといいます。
「頭痛外来にくる患者さんのほとんどは、脳外科的に心配のない片頭痛や緊張型頭痛です。これらは簡単にいうと、脳の疲れと興奮から起こります。先進国ほど頭痛患者が多いことからも、情報社会ゆえの現代病ともいえますね」
頭痛を予防する暮らしの工夫 1
食事は3食バランスよくとる
旬の食材を積極的にとり、バランスよく食事するのが基本。
空腹で低血糖になると頭痛を誘発するため、とくに朝ごはんはしっかりとることが重要です。
頭痛を予防する暮らしの工夫 2
睡眠時間は毎日一定に
寝不足はもちろん、寝すぎも頭痛に悪影響があります。
平日も休日もなるべく睡眠時間を変えないこと。長い昼寝は睡眠リズムを乱すため、30分以内に。
頭痛を予防する暮らしの工夫 3
適度に運動をする
適度な運動は筋肉のこりをほぐして血行を改善するほか、ストレス解消にも。
ストレッチやウォーキングがおすすめ。入浴も運動と同様の効果が期待できます。
頭痛を予防する暮らしの工夫 4
PC・スマホなどの電子機器と距離を置く
情報に触れたり考えたりする時間が長いほど脳は疲労し、頭痛の原因に。
夜はなるべくパソコンやスマートフォンの使用は控え、脳と目を休めて。
〈イラスト/はまだなぎさ 取材・文/熊坂麻美〉
來村昌紀(らいむら・まさき)
頭痛専門の脳外科医として大学病院に勤務しながら漢方専門医の資格を取得。2014年、千葉県に、「らいむらクリニック」を開設。著書に『頭痛専門医・漢方専門医の脳外科医が書いた頭痛の本』『漢方専門医の脳外科医が書いた漢方の本・入門編』(ともにあかし出版)など。YouTubeチャンネル『らいむらクリニック チャンネル』でも、頭痛や漢方のお話を解説。
YouTube:らいむらクリニック チャンネル
インスタグラム:@raimura.clinic
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです