実りの秋がやってきました。果物、栗、きのこ......。旬のおいしさを保存食にしませんか。びんの消毒や脱気の方法も覚えれば、長期保存も可能。おいしいびん詰めが毎日を彩ります。今回は、料理家のワタナベマキさんに、3種類の「ペースト」のつくり方を教わりました。びん詰めに必要な基本の準備と手順を詳しくお届けします。
(『天然生活』2021年11月号掲載)
(『天然生活』2021年11月号掲載)
脱気の方法
「紅玉りんごのジャム」のレシピより
2 トングなどで取り出す。軍手やふきんを使って、ゆるんだふたをしめ直す。
※やけどに注意。
1 びんにふたをして鍋に入れ、びんの高さの半分まで水をはる。中火にかけ、5分間沸騰させる。びん内の空気が膨張し、ふたの隙間から出てくる。
4 ふたの中央を押してみて、ペコペコと動かず内側にへこんだ状態ならば、脱気は完了。
3 ふた部分を下にして、冷めるまでおく。温度が下がるに従って、びん内部の空気も収縮する。
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<料理・スタイリング/ワタナベマキ 撮影/広瀬貴子 取材・文/河合知子>
ワタナベマキ(わたなべ・まき)
料理家。グラフィックデザイナーを経て料理の世界へ。伝統的な和食からエスニック、保存食まで豊富な知識と抜群のセンスでつくり出す。ていねいなライフスタイルにファンも多い。近著の『和えもの 春夏秋冬』(誠文堂新光社)をはじめ、多数のレシピ本を出版している。インスタグラム@maki_watanabe
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです