サーモンのこと
ムニエルやフライはもちろん、お寿司のネタでも人気のサーモン。サーモンは鮭と同じサケ科に属する魚ですが、実は生育環境に違いがあります。鮭は海水に生息し天然ものが多く、食べる際は加熱が必要ですが、サーモンは淡水で生息することが多く、養殖されたものであれば生食が可能です。
サーモンはオレンジ色をしたアトランティックサーモン、身が厚いキングサーモン、鮭と鱒(トラウト)を品種改良したサーモントラウトなどがあり、どれも鮭に比べ脂が多く、オメガ3系脂肪酸がたっぷり含まれています。
そのほかサーモンに含まれる「アスタキサンチン」という成分は抗酸化力が強く、血中脂質の活性酸素を抑え、免疫力を高める力があり、動脈硬化や癌の予防に効果があるといわれています。
また、カルシウムやビタミンDも豊富で、骨粗しょう症の予防や治療の効果も期待できます。そのほか血行促進の作用があるビタミンEやビタミンBも豊富で、健康な毎日のためにぜひ取り入れたい食材です。
サーモンのウォッカマリネのつくり方
ウォッカの香りと、三温糖で糖度とうま味が加わったサーモンが絶品。
材料(つくりやすい分量)
● サーモン | 2切れ(約300g) |
● エシャロット(みじん切り) | 大さじ2 |
● 三温糖 | 大さじ1 |
● A | |
・ウォッカ | 大さじ4 |
・塩 | 小さじ2 |
・レモン汁 | 大さじ2 |
・白ワインビネガー | 大さじ1 |
● ディル | 適量 |
● サワークリーム | 大さじ2 |
サーモンの下処理
1 まな板に、背が右に、皮が下になるようにサーモンを置き、背側の身と皮の間に包丁を入れて、左手で皮を引っ張りながら皮の上で包丁を滑らせるようにする。
2 指で触り、骨を見つけたら、人差し指と中指で挟み、身が割れないように骨抜きを使って抜く。
※皮は塩をして、網やフライパンでカリカリに焼くとおつまみに。
つくり方
1 エシャロットはみじん切りにし、水にさらす。
2 下処理をしたサーモンは大きかったら半分に切り、5mm厚さにそぎ切りにする。
※脂がのっていると切りにくいので、包丁を引いて切る。
3 下バットに半量の三温糖をふり、2を並べ、残りの三温糖をふる。ラップをして一時間冷蔵庫で寝かせる。
4 小さめのボウルにAを合わせる。3にかけ、ディルをのせ、途中で返しながら30分冷蔵庫に入れる。
5 ボウルにサワークリームとディルの葉を混ぜ、4をあえて器に盛る。1をのせ、ディルの葉を飾る。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司 取材・文/佐藤雅子〉
松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『65歳からの食事革命 』(文化出版局) amazonで見る など。
インスタグラム:松田美智子@michiko_matsuda/自在道具@jizai_dougu
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