(『天然生活』2023年1月号掲載)
秋の味覚“きのこ”を満喫する、坂井家の定番料理
より子さん、輝夫さんご夫妻は、海と山の自然の恵みが豊かな町、葉山に50年以上暮らしています。
年を重ねてからは、日々の暮らしを楽しく、居心地よくすることを大切にしているそうです。
何かするときは、「なんでも夫婦ふたりで」というのではなく、お互いに興味のあることを楽しむというスタンス。
もちろん夫婦ふたりで楽しむ旅もありますが、秋のきのこ狩りは輝夫さんだけのイベント。
幼少のころからの友で、近所に住む中村さんと中村さん率いる「面白クラブ」の恒例行事なのです。
輝夫さんが持ち帰ったきのこをどう料理するかは、より子さんの腕の見せどころ。
一年に一度、たっぷり秋の味覚を満喫するためのメニューを工夫しています。
きのこのおかか煮のつくり方
いろいろアレンジしたいから、あえて素朴な味つけに。
常備菜としてこれがあると、きのこごはんも副菜もあっという間です。
材料(つくりやすい分量)
● きのこ(しいたけ、しめじ、えのきだけなど) | 適量 |
● 調味料(酒:みりん:しょうゆ=1:1:2) | 適量 |
● かつおの削り節 | ひとつかみ |
つくり方
1 きのこは石づきを取り、しいたけは薄く切る。しめじ、えのきだけは手で小房に分ける。
2 鍋に1のきのこと調味料を入れて火にかけ、水分を飛ばす。
3 かつおの削り節を電子レンジに1、2分かけて細かくして、2に加える。
* * *
〈撮影/山田耕司 構成・取材・文/野上郁子(オフィスhana)〉
坂井より子(さかい・よりこ)、坂井輝夫(さかい・てるお)
より子さん76歳、輝夫さん83歳。ふたりの出会いはより子さんが25歳のとき、勤務先だった横須賀の米軍基地で。現在、神奈川県葉山町に娘家族、息子家族とともに3世帯9人で暮らす。ふたりともに、日々の生活を楽しみ、人生を軽やかに生きている。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです