(『天然生活』2023年1月号掲載)
マキさんの朝ごはんの段取り 1
一年中、名もなき野菜スープを
胃腸を温め体を目覚めさせるため、朝は温かいものを摂るように心がけているというマキさん。
「残り野菜を使いたいこともあり、年中、野菜スープをつくっています。朝から野菜をきざむのは面倒なので、晩ごはんの下ごしらえついでにざっときざんで鍋に入れておけば、翌朝、水だしを加えて火にかけるだけです」
マキさんの朝ごはんの段取り 2
朝ごはん用の器は決めて出しておく
朝食に使う器を決めていれば、朝、あちこちから器を探す手間がないとマキさん。
「朝ごはんに使うのは、少し厚手でシンプルな白っぽい皿や器が多いですね。調理台から近い収納スペースにしまっていますが、前の晩に出しておくことも。ちょっとしたことですが、あらかじめやっておけば、すぐに動き出せます」
マキさんの朝ごはんの段取り 3
朝ごはんとお弁当を一緒につくる
比較的、小ぶりなサイズの調理道具を多用しているイメージのあるマキさんですが、朝ごはんに重宝するのは直径24cmほどのフライパンだそう。
「朝ごはんの目玉焼きを焼きながら、お弁当のおかずの炒めものをするなど、同時調理はよくやっていますね。息子のお弁当づくりは4年目になったのでずいぶんと慣れてきました」
マキさんの朝ごはんの段取り 4
つくりおきは朝時間の強い味方
常備菜やつくりおきは冷蔵庫に2~3種類はストックしている。
「完全にでき上がったものよりも、ゆでただけ、塩でもんだだけなど、下処理したものだと朝ごはんに使ったり、お弁当のすき間埋めに使えたり重宝します」
マキさんの朝ごはんの段取り 5
卵もごはんも入れたぞうすいが手軽
スープ以外のメニューはそのときの気分と冷蔵庫の中身次第とマキさん。
「時間がないときはスープにごはんや卵も加えた“ぞうすい”や“おじや”にすることも。調理道具も器も最低限なので朝にぴったりですね」
昆布といりこの水だしにさつまいもの甘さが加わり、やさしい味わい。
〈撮影/萬田康文 構成・文/結城 歩〉
ワタナベマキ(わたなべ・まき)
料理家。グラフィックデザイナーを経て、料理の世界へ。シンプルな調味料と調理法で素材の魅力を引き出す料理が人気。四季を大切にしたていねいな暮らしぶりが、幅広い年代から共感を得ている。
インスタグラム:@maki_watanabe