• 運動会や遠足などの行事、学校での毎日のお昼時間……。母のお弁当の「思い出の味」について、「ごはんや はるや」店主の小室千春さんに聞きました。小室さんが大切にしている思い出の味の中から、2つのお弁当レシピも紹介します。
    (『天然生活』2022年4月号掲載)

    コンビーフ炒飯とクリームコロッケ弁当のレシピ

    「高校生のとき、同級生の男子に母がよくふるまったのがこの炒飯。食べ盛りで底なしの胃袋を持つ彼らのため、知恵を絞ったのでしょう。弟も好きでした。ひたすら8の字に混ぜるよう教えられたベシャメルづくりの思い出があるコロッケも、懐かしい味です」

    画像: コンビーフ炒飯とクリームコロッケ弁当のレシピ

    コンビーフ炒飯のつくり方

    シンプルながらボリューム満点。少しのバターでコクと香りも。

    材料とつくり方(1人分)

     コンビーフ30gは、角切りにする。

     熱したフライパンに植物油小さじ1を入れ、ごはん1膳分を加えてぽろぽろになるまで炒める。

     を加えて炒め合わせ、塩少々で味をととのえる。最後にバター小さじ1を加えて風味をつける。

    マカロニ入りほたてのクリームコロッケのつくり方

    「とろりというより、ぽってり」なベシャメルソースが、母の味。

    材料(6〜7個分)

    ● ほたての貝柱3個
    ● マカロニ20g
    ● 玉ねぎ(薄切り)1/8個分
    ● バター・薄力粉各25g
    ● 牛乳(常温に戻す)200mL
    ● 塩、こしょう各少々

    つくり方

     マカロニは袋の表記通りに塩ゆでし、ざるにあげる。

     フライパンにバターを入れて中火にかけ、バターが溶けたら薄力粉を加えて粉けがなくなるまで炒める。ダマにならないよう牛乳を少しずつ加え混ぜ、5〜10分ほど絶えず混ぜながら加熱し、木べらですくったときにぽてっと落ちるぐらいのややかために仕上げる。

     別のフライパンに植物油少々(分量外)を熱して玉ねぎを炒め、玉ねぎが透き通ったらひと口大に切ったほたてを加えてさっと炒め、塩、こしょうで味をととのえる。

     を油ごと加えてひと混ぜし、バットに広げ入れる。手で触れるぐらいの温度に冷ましたら俵形に整形し、薄力粉、溶き卵、パン粉(すべて分量外・適量)を順につける。180℃の揚げ油(分量外)できつね色になるまで揚げる。油をきってから半分に切る。

    甘いグレープフルーツのつくり方

    当時の甘味の薄い果物に、砂糖をまぶして。母の愛ある工夫です。

    材料とつくり方(つくりやすい分量)

    皮と薄皮をむいてひと房ごとに分けたグレープフルーツ1個分に、上白糖適量をまぶす。



    〈撮影/柿本拓哉 取材・文/遊馬里江〉

    小室千春(こむろ・ちはる)
    1997年より、札幌にてお酒と定食を楽しめる「ごはんや はるや」を営む。2020年からはマントウと揚げ春巻きのテイクアウト店「万春や」もオープン。「たこめし」や「豚角の黒酢煮」、「揚げ出し豆腐の薬味オイスターダレとえびの天ぷらのマントウ」など、オリジナルのメニューが魅力。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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