(天然生活2022年2月号掲載)
船橋さんの新しい試み03
居心地のいい厨房で、大好きなお菓子づくりも
寒がりな船橋さんの希望で、厨房はクッションフロアに。
「ついつい長居してしまう」ほど快適になり、料理はもちろん「お菓子づくりにも熱が入る」とご満悦です。
「六甲みたいに近くにケーキ屋さんもないので、ご近所さんにいただいた柑橘類を使ったお菓子をよくつくっています」もともとお菓子づくりが大好きな船橋さん。
「まだまだ修業中」とのことですが、いずれはお店で登場するかも。
船橋さんの新しい試み04
DIYにも思いを込めた新しい憩い食堂
新しい食堂は、縁側から庭が望める1階部分に。壁に漆喰を塗り、床を杉板に貼り替えるなど、建築士さんの指導を仰ぎながら自分たちで手をかけた、温かみのある空間です。
「ご近所さんにも気軽に立ち寄ってもらえるように」今度の店は予約以外の席も設ける予定とか。食堂の営業は週4日。テイクアウトをなくし、イートインとおそうざいの通販のみの、余裕のあるスタイルで再スタート。
船橋さんの新しい試み05
山に囲まれた緑豊かな環境を体感
自然を身近に感じながら過ごす毎日は、船橋さんがずっと思い描いてきた憧れの暮らし。
「庭で犬が走り回れて、いずれは畑もできるような広い場所を」と、長年探しつづけてきたそう。
「夜はすごく静か。ときどき鹿がキューンと鳴く声が響いています」高い木が茂りうっそうとしていた庭は、梅や百日紅だけを残して整え、ウッドデッキを配した開放的な空間に。テラス席としての活用も構想中。
〈撮影/竹田俊吾 取材・文/山形恭子、鈴木理恵〉
船橋律子(ふなはし・りつこ)
「かもめ食堂」店主。兵庫県の神戸元町、六甲を経て、2021年12月に西脇市黒田庄町に移転オープン。著書に『六甲かもめ食堂の野菜が美味しいお弁当』(誠文堂新光社)。
https://kamomeshokudo.com/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです