(『天然生活』2018年10月号掲載)
ローションパックは佐伯式の代名詞。次のステップを高める効果も
STEP2 ローション
◆用意するもの
・化粧水
・6×9cm程度の大判のコットン(裂けるタイプ)
※佐伯さんオリジナルの大判コットン(8×20cm)も便利
化粧水は、肌が水分で満たされることで、次に使う美容液を肌の奥まで届ける「道筋」をつくる役割が。
「これを最大限に生かすのがローションパックです」
用意するのは、大判の3枚に裂けるコットン。
「コットンを水で湿らせ、軽く絞り、500円玉の量をコットンに染み込ませてパックするだけ」
使用するコットンのサイズや種類に応じて、裂く枚数、使う枚数は調整して。ローションパックは3分で終了。
「それ以上、肌に置いたままにすると逆に水分がコットンに戻ってしまいます」
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水に濡らして軽く絞ったコットンの全体に、500円玉大の化粧水を染み込ませ、3枚に裂く。
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コットン1枚を、目の下から顔の下半分にぴったりと合わせ、貼り付ける。その際、鼻、口部分は穴をあけて息ができるように。
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
目の位置に穴をあけたコットン1枚を顔の上半分に貼る。最後の1枚はあごから首にかけて貼る(コットンのサイズによって貼り方は調整を)。
手のひら全部を使って「入ってね」と願いながら
STEP3 美容液・クリーム(または乳液)
美容液はメインディッシュ。与えた栄養を閉じ込めるのがクリームの役割です。
「美容液も、クリームも、『しっかり入ってね』と念じながら、両手で包み込むように押し込むのがポイントです。美容液を与えた肌にふたをして効果を100%にします。夏の時季だと軽めの〝乳液〞を使いがちでちですが、乳液が〝落としぶた〞ならば、クリームは〝圧力鍋〞。乾燥が気になるなら、夏場もクリームを使いましょう」
肌の栄養補給
【美容液】
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適量の美容液を手のひらに取って、温めながら5点置き(両頰、ひたい、鼻の頭、あご)する。あごから耳元へ、頰からこめかみへ、鼻はひたいへと。クレンジングと同じ要領で全体にのばし、プッシング(手のひら全体でやさしく押す)をして押し込む。
栄養を閉じ込める
【クリーム(または乳液)】
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手のひらに適量の乳液またはクリームを取り、もう片方の指の腹で温める。美容液同様、両頰、ひたい、鼻の頭、あごに5点置きする。
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イラストを参考に、あごから耳、頰からこめかみ、鼻、ひたい、口元と、指の腹でやさしくクリームをのばす。
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乾燥しやすい目元の集中ケア。目頭から目尻に向かって、人さし指、中指、薬指の3本を使い、軽いピアノタッチでタッピング。
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最後に顔全体を手のひらでやさしくプッシング。ベタつきがなくなるまで、ていねいに行うこと。
〈監修/佐伯チズ 取材・文/橋本優香 イラスト/はまだなぎさ〉
佐伯チズ(さえき・ちず)
1943~2020年。外資系化粧品会社を定年退職後、世界中の女性をきれいにするため、美肌顔師として〝お金をかけずだれもがきれいになれる〞佐伯式スキンケアを提唱。『美肌革命』(講談社)ほか、著書多数。http://www.saekichizu.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです