「津軽あかつきの会」は、津軽地方の郷土料理と食文化を伝える料理研究ユニットですが、地域の寄り合い的な支え合いの場でもあります。心にひっかかることがあったり、どん底の気持ちであっても話すことで力をもらい、前向きになれるといいます。今回は、津軽地方に古くから伝わる郷土食「煮りんご」と「あぶらげもち」のつくり方を教わりました。
(『天然生活』2024年2月号掲載)
(『天然生活』2024年2月号掲載)
「煮りんご」のつくり方
水は加えず、塩水にくぐらせたりんごを弱火で煮ていきます。
皮は捨てずにりんごと一緒に煮れば、ピンク色の仕上がりに。
材料(4人分)
りんご(紅玉/皮つき) 4個
つくり方
1 りんごは1/6~1/8のくし形切りにし、皮をむき、芯を取り除く。
2 りんごと皮を3%の塩水(分量外)にくぐらせる。
3 鍋に皮を敷いてりんごを並べ、弱火で7~20分煮る。煮くずれに注意。好みに応じて砂糖(分量外)を加えてもいい。ふたをしたまま冷ます。
「あぶらげもち」のつくり方
米どころ津軽ならではの、郷土のおやつ。
もちもちの食感、たっぷりのごまが味のアクセントに。
材料(4人分)
● ごはん | 300g |
● 薄力粉 | 100g |
● 水 | 1/2カップ |
● 黒炒りごま | 20g |
● A | |
・砂糖 | 100g |
・塩 | 小さじ1 |
● サラダ油 | 適量 |
つくり方
1 ごはんとAを合わせて混ぜる。
2 ボウルに薄力粉と水を入れ、ダマがなくなるまで混ぜる。
3 2に1、炒りごまを加え、さらに混ぜる。
4 フライパンにサラダ油を熱して3を流し入れ、均一に生地を広げる。ふたをし、焼き色がつくまで弱火で焼く。表裏を返して同様に焼く。8~12等分に食べやすく切る。
<撮影/山田耕司 構成・文/水野恵美子>
津軽あかつきの会
津軽地方の伝承料理を1食1,500円で提供
住所:青森県弘前市石川家岸44-13
営業時間:11:30~14:00
定休日:月・火・水曜
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです