寒さでこわばった体をほぐす、手軽なアイテム「湯たんぽ」を使って
まだまだ厳しい寒さが続くこのごろ。冷たい風に吹かれて、体がこわばっていませんか。
呼吸を深くし、めぐりをよくして心も体もリラックス。そんな時間に役立つ「ゆるめる」アイテムとして、蓼科でハーブショップを営む萩尾さんが提案するのが、湯たんぽを使ったアイデアです。
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つくり方は簡単。
大きめのティーバッグやガーゼ袋などに好みのハーブを入れて、お湯を入れた湯たんぽの上に乗せ、カバーをして使うだけ。
「好みに合わせて香りの違いも楽しめますよ」と、萩尾さんは話します。
【撮影こぼれ話】蓼科の森で光を蓄えた針葉樹を採取
12月、キリッと肌寒い蓼科での撮影は、まずショップ裏の小さな森で素材集めから。「ちょっと力を貸してね」と、萩尾さんは枝に手を伸ばし、使う分だけハサミでカットします。
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そうして完成したサシェ入りの湯たんぽを腰やお腹にあてて、スタッフみんなで「ゆるめる」効果を実感しました。
ただようハーブの香りに加え、お湯のあたたかさと重みがほどよく、えも言われぬ心地よさにうっとり……。
「猫を抱いているみたいよね」との萩尾さんの言葉に、猫派のスタッフたちは深く頷いたのでした。
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「湯たんぽサシェ」のつくり方を詳しく解説
ハーブを入れる袋として、萩尾さんが使っているのはゼンミ株式会社の「無漂白 お茶・だしパック L」
12×11cmのたっぷりサイズで、枝葉を入れるのにも適しています。
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ドライラベンダーには、イランイランの精油を一滴加えてより深い香りに。
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針葉樹の生葉と枝は、めん棒などで叩いて香りを出してから袋に入れて。
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あつあつのお湯の入った湯たんぽの上に乗せれば、香りがふわっと広がります。
サシェの素材には、今回ご紹介の針葉樹やラベンダーのほか、この時季は「食べ終わったみかんの皮と、お気に入りのハーブティー少々」の組み合わせもおすすめだとか。
「香りが薄くなってきたら、バスハーブとして活用するほか、袋をカップやボウルなどに入れ、上からお湯を注いで室内の乾燥予防にも活用してみてくださいね」
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〈撮影/ミズカイケイコ 取材・文/玉木美企子〉
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萩尾エリ子/はぎお・えりこ
ハーバリスト。ナード・アロマテラピー協会認定アロマ・トレーナー。日々ショップという場から植物の豊かさを伝えることを喜びとする。2025年2月には待望の新刊『風の飲みもの、光のおやつ』(扶桑社)を刊行予定。
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