(『天然生活』2022年4月号掲載)
東洋医学からみる“正しいダイエット”とは?
美しさとは本来、その人が健やかで楽しそうに暮らすなかから生まれるもの。
あくまでひとつの切り口でしかない「体重」という基準に縛られるのはナンセンス。
そしてよく広告で見かける「必ずやせる」「おもしろいほど出る」といったうたい文句は、体に必要なものまで排出し、健康を損なう可能性があるので注意が必要です。
「東洋医学では『何kgだから健康』といった画一的な数字で人を診ることはしません。このくらいの体重なら一日元気で過ごせ、やりたいことをスムーズにできる。そういうバランスを、それぞれが自分の体と対話して、見つけていくことが大切なのです」
そうはいいつつやはり気になるダイエット。
瀬戸先生が考える「体にいいダイエット」の基準を教わりました。
〈体にいいダイエット〉
心の安定や体の健康を感じられる状態
「いいダイエットとは『それをしたことで健康になれること』が目安です。すっきり引き締まることで気分が清々しく、生きていて気持ちがいい状態。疲れにくく、体力が増したように感じられれば、正解です」
そのほかにも食事がおいしく感じられる、肌や髪につやが出る、お通じがスムーズ、気持ちが安定しよく眠れるといったことが基準となります。
〈体に合っていないダイエット〉
心の不安感や体の不調を感じる状態
逆に「体に合っていないダイエット」は次の表を参考に。
気持ちがトゲトゲしてしまう、不安感が増すなど、気持ちがネガティブに傾くような場合も、体に合っていないサインと考えてください。
こんな状態なら体に合っていないかも?
□ 体力が落ち、疲れやすくなった
□ 髪のつやがなくなり、白髪が増えた
□ 肌が乾燥しやすくなり、シワが増えた
□ 体がしぼんだような気がする
□ 食事が入りにくくなった
□ 便秘や下痢がひどくなった
□ 睡眠がとりにくくなった
□ 風邪を引きやすくなった

〈監修/瀬戸佳子(源保堂鍼灸院) イラスト/カトウミナエ 構成・文/田中のり子〉
瀬戸佳子(せと・よしこ)
国際中医薬膳師。北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)薬膳科卒業。東京・青山の「源保堂鍼灸院」併設の薬戸金堂で、漢方相談を行いながら東洋医学に基づいた食養生のアドバイスを行う。雑誌やweb、セミナーの講演などでも幅広く活躍。著書に『季節の不調が必ずラク~になる本』(文化出版局)など。
https://genpoudou.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです