風邪や花粉症などの不調に役立つ「はちみつ」

季節の変わり目による体調不良や、本格的な花粉シーズンの到来で、喉の痛みやイガイガ、免疫力の低下などを感じている方が多いのではないでしょうか?
そんなときに心強い味方になってくれるのが「はちみつ」です。
はちみつにはビタミン、ミネラル、抗酸化物質も含まれており、からだの菌のバランスを整え、免疫力を高めてくれる力が。
傷ついた細胞、とくに粘膜の修復が得意で、その治癒力をうまく活用すれば、さまざまな不調の改善に効果を発揮するとされています。
「ひとさじのはちみつ」で健やかな体づくり

しつこい喉のイガイガがマヌカハニーで解消されたことから、はちみつを家庭薬として使うようになったという、はちみつ愛用歴25年の前田京子さん。
これまでも、料理やスキンケアなど、暮らしの中ではちみつを愛用してきましたが、薬としての使い方を知ってからは次元が広がり、楽しみ方が何倍にも膨らんだといいます。
はちみつの食べ方や選び方にも、いろいろなコツがあるのだそう。
本記事では、2025年2月に発売された前田京子さんのベストセラー書籍『新装版 ひとさじのはちみつ 自然がくれた家庭医薬品の知恵』より、体を健やかに整えるための「はちみつの効果的な摂り方」をご紹介します。
はちみつを摂るのに最もよい時間は?

体が痛んだ細胞を修復・再生させる時間は夜の10時から午前2時といわれています。
この時間によい睡眠を取ることが健康や美容の秘訣といわれるように、はちみつも寝る前に摂るのがおすすめ。
喉が痛いときや咳が出るときなどは、上を向いてゆっくり頭をまわし、はちみつが喉の患部に当たるように意識しながら時間をかけて飲み込みます。
はちみつが当たったところは湿布を当てたかのようにひりひりとして、「ああ、きくきく!」という感じがするはず。
はちみつを寝る前に摂るといいもうひとつの理由は、はちみつには鎮静作用があり、ストレスを取り除く安眠剤でもあるから。
はちみつの主成分がブドウ糖や果糖などの単糖類なので、これ以上消化する必要がないから胃にやさしく、すぐに吸収されて、頭にも体にも速効の疲労回復剤となってくれます。
もうひとさじのはちみつは、目覚めとともに

健康のために、一日にひとさじだけはちみつを摂るのなら「寝る前」がよいですが、夜に加えてもうひとさじを「薬」のつもりで摂るのなら、起きて最初のひと口がおすすめ。
はちみつの糖分は砂糖と違い、すでにブドウ糖と加糖に分解ずみなので、寝ぼけた脳に活を入れるエネルギーにすぐ変わります。
さまざまな栄養素を含んでいるはちみつですが、唯一不足気味なのがビタミンC。
そのため、ビタミンCがたっぷりの緑茶と一緒に摂るのもおすすめです。
カフェインがほしくないときには、ローズヒップやハイビスカス、柿の葉茶などもいいでしょう。
※ 本記事は『新装版 ひとさじのはちみつ 自然がくれた家庭医薬品の知恵』(マガジンハウス)からの抜粋です。
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前田京子(まえだ・きょうこ)
国際基督教大学教養学部、東京大学法学部卒業。手作り石けん・ボディケアブームの先駆けとなった『お風呂の愉しみ』 (飛鳥新社)、 『はっか油の愉しみ』(マガジンハウス) 他、著書多数。2015年に発売した『ひとさじのはちみつ 自然がくれた家庭医薬品の知恵』は10万部のベストセラーに。持ち前の探究心から得た知見を暮らしの楽しみ方と結びつけ、そのアイデアを惜しみなく伝えている。1962年生まれ、横浜市在住。
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こちらの記事でも、本で紹介されている「はちみつの処方箋」をご紹介しています。
はちみつのセルフケア、ぜひおためしください。
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