• 食事やくつろぎのひととき、趣味や仕事の時間に、ダイニングチェアは暮らしを明るく彩ります。だからこそ、“一生もの”を選びたいですよね。そこで、『天然生活』編集部スタッフが、北欧の家具メーカー「カール・ハンセン&サン」を訪ね、ダイニングチェアの選び方のコツやインテリアでの楽しみ方を聞きました。

    「カール・ハンセン&サン」に聞く、ダイニングチェア選びのコツ

    『天然生活』編集部が訪れたのは、デンマークを代表する家具メーカー「カール・ハンセン&サン」の東京本店です。同ブランドは、ハンス J. ウェグナーの名作椅子、CH24(日本ではYチェアの名で親しまれています)でもおなじみ。

    1908年の創業以来、ハンス J. ウェグナーのほか、モダンデザインの父と称されるコーア・クリント、アルネ・ヤコブセンなど、デンマークの巨匠がデザインした名作家具を手がける、世界中にファンをもつ家具メーカーです。

    画像: 表参道駅から徒歩2分の好立地。ナチュラルとモダンが調和する上質な家具に、心躍ります

    表参道駅から徒歩2分の好立地。ナチュラルとモダンが調和する上質な家具に、心躍ります

    画像1: 後悔しない“一生もの”のダイニングチェア選び、知っておきたい3つのポイント。北欧家具メーカー「カール・ハンセン&サン」を訪ねました|天然生活のいいものレポート

    相談者:『天然生活』編集部スタッフ 笠原みなみ
    “編集部きっての椅子好き”
    「インテリアは大好きですが、選ぶのに自信がなくて。今日はプロの方に、秘訣を教えてもらいたい!」

    画像2: 後悔しない“一生もの”のダイニングチェア選び、知っておきたい3つのポイント。北欧家具メーカー「カール・ハンセン&サン」を訪ねました|天然生活のいいものレポート

    教えてくれた人:カール・ハンセン&サン 東京本店スタッフ 森早苗さん
    “大の北欧好き”
    「ダイニングチェアの相談に来られる方は多いです。実は私、20代の頃から『天然生活』を愛読しています!」

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    笠原 今日はダイニングチェア選びについて教えてください。私、椅子を選ぶときは、見た目で選びがちなんです。でも、一生ものとなるといいお値段がすると思うので、慎重に選びたくて。

     デザインももちろん大切ですよ! では、選び方のポイントをお教えします。

    ダイニングチェアの選び方、3つのポイント

    Point1 自分の身体に合うサイズを

    「テーブルの天板から椅子の座面までを“差尺”といい、差尺や椅子の座面の高さが自分の身体に合っているかが大切です。ただ、『差尺は〇cmがベスト』『身長が〇cmなら、座面の高さは〇cm』と明確にはいえなくて。

    というのも、座面に傾斜やお尻の沈み込みがあるなら、計る位置によって寸法は変わりますし、胴の長さ、座り方、テーブルで何をするかなどによっても、適したサイズは違うからです。

    では、どうやって選ぶかというと、いまお使いの椅子が快適なら同じぐらいの高さにする、そうでなければ、実際に座って確かめるのが一番です。

    画像: Yチェアに座って、掛け心地を確認。「フィット感がとてもよく、ワークチェアにもよさそう」

    Yチェアに座って、掛け心地を確認。「フィット感がとてもよく、ワークチェアにもよさそう」

    『座ったときに足裏全体がついたほうがいいか?』という質問を受けますが、『足裏全体つくほうが踏ん張れて好き』という方も『かかとが少し浮いても構わない』という方もいて。お好みでいいと思います」

    Point2 部屋の動線を考える

    「お部屋のスペースに合うかも重要です。椅子を引いた状態で後ろを人が通るには、ある程度のスペースが必要。一般的には、椅子の後ろを人が通れるようにするには、60cmほどのスペースがいるとされているので、目安にしてください。

    気をつけたいのは、アームつきの椅子や、Yチェアのような肘が掛けられるタイプの椅子。肘の置き場があってラクでいいのですが、アームがテーブルに当たると、お部屋によっては動線を確保できないことも」

    画像: Yチェア(手前)は、背もたれとアームを兼ねる笠木に、肘を置けて快適。アームのない椅子(奥)は、テーブルへの収まりがいい

    Yチェア(手前)は、背もたれとアームを兼ねる笠木に、肘を置けて快適。アームのない椅子(奥)は、テーブルへの収まりがいい

    「解決策のひとつとして、テーブルの片側はアームつき、反対側はアームなしタイプを並べることで、省スペース化をはかることができます」

    Point 3 材は好みで、仕上げはメンテナンスを意識

    「材には、ビーチやオーク、ウォールナットなどさまざまありますが、強度に違いはないので、好みや手持ちの家具とのバランスで選んで大丈夫です。ちなみに、Yチェアは、ビーチとオークが定番ですね。

    仕上げを選べる椅子もあります。北欧家具に多いのは、オイルとソープ仕上げ。また、ホワイトオイル仕上げというのもあります。見た目とメンテナンスに違いがありますが、どれもウレタン塗装とは違って、木の質感や風合いを楽しめるのが魅力です。

    画像: 仕上げのサンプル。手前からソープ、オイル、ホワイトオイル仕上げ

    仕上げのサンプル。手前からソープ、オイル、ホワイトオイル仕上げ

    オイル仕上げは、オイルを浸透させる仕上げ方法。使うほどに色艶に深みが増し、経年変化を楽しめ、汚れが目立ちにくいのもメリットです。家具の表面の汚れや乾燥を防ぐため、ツヤがなくなってきたり、汚れが目立ってきたころなどのお好みのタイミングでオイルを塗ってメンテナンスをするのがおすすめ。

    ソープ仕上げは、混じりけのない石けんを使った仕上げで、素肌のような質感。白味がかって見え、ナチュラルかつモダンな印象です。オイル仕上げより汚れが目立ちますが、純石けんでお手入れすれば簡単に汚れを落とせますし、石けんの油脂が木を保護します。

    ホワイトオイル仕上げは、白い塗料入りのオイルを使った仕上げ。“経年変化を楽しみたいけれど、白い色味が好み”という方にぴったりですね」

    「座面の素材には、板座(木製)レザーペーパーコード(樹脂を染み込ませた紙を撚った紐)ファブリックがありますが、座り心地の感じ方は、人それぞれ。実際にお試しになるのをおすすめします」

    画像: 手前からレザー、ペーパーコード、板座。「ペーパーコードは、使うほどに体になじみ、“家族それぞれの決まった椅子ができる” といわれるほどです」と森さん

    手前からレザー、ペーパーコード、板座。「ペーパーコードは、使うほどに体になじみ、“家族それぞれの決まった椅子ができる” といわれるほどです」と森さん



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