(『天然生活』2019年11月号掲載)
だれでも使いやすい台所を目指して
長谷川ちえさんの台所の工夫

引っ越しとともに台所を新調した、in-kyo店主の長谷川ちえさん。
風が抜ける気持ちのいい台所は、無垢材のフローリングとひと続きにも見える、天然木の扉が印象的。
レトロな木枠の窓の向こうに光と緑が広がり、あつらえたかのようにフィットしています。
「だれでも使いやすい台所を目指して、ゆとりをもたせた収納を心がけています」という長谷川さんに、台所や食器棚、冷蔵庫まわりなどの収納を見せていただきました。
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長谷川家の台所の間取り図

1 調理台まわり
窓からの風と緑が気持ちいい調理台。上の棚には、使う頻度の低いものを収納しています。
これくらいの密度だと出し入れがスムーズで、どこに何があるかわかりやすいのだそう。

調理台の広さとステンレスのつや消しの質感もお気に入り。
余すところなく使うため、なるべくものを置かないように。

シンクのすぐ下はラップ類を収納するスペース。
ボックスに立てて収納していた以前より、格段に使いやすくなりました。

2 引き出し
コンロ下の高さのある引き出しには、オイルポットや重ねられる鍋などを置いて。
たくさんあるトレイは漬物石をブックエンドのようにして立てて収納します。

重宝している一番下の浅い引き出し。
ごみ袋や油の吸収パット、ウエスなどを寝かせて収納でき、取り出したときに崩れにくく便利だそう。

土鍋はふたを裏返して、使わない手ぬぐいやキッチンペーパーを重ねて収納。
「ちょっと手間ですが、こうすることで欠けやすいふたの縁が守られます」と長谷川さん。

3 食器棚
実家で使っていた古い食器棚の引き出しをラックの収納棚に。
豆皿や細々とした器などを入れて普段は布をかけておきます。

ひとり暮らし時代から愛用する食器棚には、思い入れのある器たちがずらりと並びます。
定番で使う皿やお椀などのほか、酒器や来客用の箸類を収納。大きい器は部屋の一角に。

4 食材置き場
台所横の廊下に小さな台を置き、パントリー代わりに。
野菜の一時置き場として、また手づくりの梅干しなどをここで保管しています。
梅干し以外に味噌も毎年手づくりしているのだそう。

上の棚を使うときは、雑貨店で買った踏み台が活躍します。
小ぶりで場所をとらないうえ、台所の雰囲気と合うため、隅に置いても違和感がありません。

5 冷蔵庫まわり
冷蔵庫の上も収納スペースに活用。
かごには、はちみつや乾物などを入れ、壁に大きなざるを吊るしています。

〈撮影/有賀 傑 取材・文/熊坂麻美〉

長谷川ちえ(はせがわ・ちえ)
2016年、東京から福島県三春町へ移転。近著に、三春での暮らし、季節ごとの風景や出来事を綴った『三春タイムズ』『続・三春タイムズ』(ともに長谷川ちえ文・shunshun絵/信陽堂)がある。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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天然生活2025年5月号では、台所の特集をしています。ぜひあわせてお楽しみいただけましたら幸いです。