(『天然生活』2022年2月号掲載)
4月に楽しむ、発酵食と保存食
「メンマ風しょうゆ漬け」

家の裏山には竹が生えていて、春にはたけのこがあちらこちらに顔を出します。
ほかにも近所の人がたくさんたけのこをくださるので、毎年、春にはたけのこが食卓に並びます。
たけのこごはん、土佐煮、あえもの……と食べつくして、それでも余ったたけのこでつくり始めたのが「メンマ風醤油漬け」。
これがとてもおいしく、毎年、春には必ずつくるようになりました。
たけのこは体を冷やす性質があるため、にんにく、しょうが、ねぎ、とうがらしなどの薬味をたっぷり効かせてつくります。
ピリリと辛く、食感のよいメンマ風にごはんが進みます。
「メンマ風しょうゆ漬け」のつくり方

本格的なメンマは塩漬け後に干してから煮ますが、ごま油でさっと炒めて調味料を合わせた簡易版なら、おかずのように手軽に楽しめます。たけのこの歯ごたえとピリッとした辛味が、ごはんによく合います。
材料(つくりやすい分量)
● たけのこ(下ゆでしたもの) | 150g |
● にんにく、しょうが | 各1かけ |
● 長ねぎ | 5cm |
● 赤とうがらし | 1/2本 |
● ごま油 | 大さじ1 |
● A | |
・しょうゆ | 大さじ2と1/2 |
・みりん、酒 | 各大さじ2 |
・酢 | 小さじ2 |
つくり方
1 たけのこは5mm厚さに切る。にんにく、しょうが、長ねぎはみじん切り、赤とうがらしは種を取って小口切りにする。
2 鍋にごま油を熱し、にんにく、しょうが、長ねぎ、赤とうがらしを入れて炒める。
香りが立ったらたけのこ、Aを加え、沸いてから4~5分煮て火を止める。あら熱が取れたら清潔な保存瓶に入れて冷蔵庫で1日以上おく。
*保存期間は冷蔵で約2週間
〈監修/山田奈美 イラスト/しらいしののこ 取材・文/結城歩〉
山田奈美(やまだ・なみ)
薬膳・発酵料理家。食養研究家。発酵食や薬膳に造詣が深く、神奈川県葉山町で発酵や薬膳の料理教室を開催している。季節の発酵食と保存食づくりについて詳しく紹介している『昔ながらの知恵で暮らしを楽しむ家しごと』(エクスナレッジ)ほか著書多数。夫と小学生の息子の3人暮らし。
http://tabegoto.com/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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