• 約40年前に購入したマンションで三姉妹を育て上げ、2匹の猫と悠々自適に暮らす70代のSさん夫妻。娘たちは結婚して家を出ましたが、いつの間にかそれぞれの夫や猫とともにマンションに戻ってきて、にぎやかな近居が始まりました。今回は、『relife+』vol.53(別冊住まいの設計/扶桑社)より、三姉妹が“本家”と呼ぶ愛着のある実家でもあるSさん夫妻の住まい、長女、次女、三女それぞれの家を紹介しています。

    同じ敷地内に住む4世帯

    画像: 両親と娘“三姉妹”4世帯の家族が同じ敷地内のマンションに再集合! にぎやかな「近居」のかたち。それぞれの暮らしとリノベーション

    Sさん夫妻(本家) 70代
    青森生まれの夫・Sさんと福島生まれの妻・Tさんは、結婚後、夫・Sさんの仕事の都合で東京、埼玉、神奈川と引っ越し、次女が生まれた後に現在のマンションを購入。趣味は、ふたり揃ってテニス、麻雀、読書、猫

    長女 Mさん 40代
    2007年から同マンション内の賃貸物件に住んでおり、2010年に現在の物件を購入。夫婦ともにDIYが大好き。頻繁に模様替えをしていて、昨年はキッチンをリニューアルするなど、現在もリノベが進行中

    次女 Kさん 40代
    以前は世田谷区の賃貸マンションに住んでいたが、三女の夫が同マンション内に売り物件が出たことを教えてくれて、2021年に購入。猫を飼う前提でリノベーションを行い、現在は念願だった猫との暮らしを満喫している

    三女 Yさん 30代
    2018年から同マンション内の賃貸物件で暮らしていたが、「猫が住みやすい家にリフォームしたい」との思いから、2019年にリノベ前提で分譲物件を購入。その後、長男が誕生し、現在は3人+猫2匹で暮らす

    Sさん夫妻の家(本家)

    建築家に依頼してリノベした住まい

    画像: 最上階で5階のため日当たりは抜群。味わいのあるソファはカリモク。「これは2代目。同じものを買い替えたけど、かなりくたびれています(笑)」と妻のTさん。右手の柱の向こうが子ども部屋だったスペース

    最上階で5階のため日当たりは抜群。味わいのあるソファはカリモク。「これは2代目。同じものを買い替えたけど、かなりくたびれています(笑)」と妻のTさん。右手の柱の向こうが子ども部屋だったスペース

    Sさん夫妻と三姉妹が暮らすのは、神奈川県内にある築45年のマンションです。

    広い敷地内に5階建ての建物が6棟並ぶ団地スタイルで、ゆったりとしていて緑も多く、環境は抜群。

    結婚後、夫・Sさんの転勤で神奈川県に移り住んだ夫妻は、「転勤4年目から住宅手当が出なくなるので、それなら買おうか」と、できて間もないこのマンションを購入。駅近なのが決め手でした。

    築年数が浅かったにもかかわらず、夫妻は入居するタイミングで建築家にリノベーションを依頼します。「子どもが怖くない家にしてほしい、とお願いしました」と妻・Tさん。

    画像: レンガ色の壁と天井が個性的で、落ち着いた雰囲気が漂うリビング。ここでは週1回、近所の仲間が集まって麻雀を楽しんでいて、30年以上も続いているそう。左手がダイニングキッチン

    レンガ色の壁と天井が個性的で、落ち着いた雰囲気が漂うリビング。ここでは週1回、近所の仲間が集まって麻雀を楽しんでいて、30年以上も続いているそう。左手がダイニングキッチン

    LDKと個室が離れていたので、リビングの隣の6畳の和室を子ども部屋に変更。2段ベッドとシングルベッドひとつを置き、子どもたちが寝るときに隣にいる親の話し声やテレビの音が聞こえるようにしました。

    おかげで夫妻は、子どもたちが寝たのを確認してから、寝室でゆっくり休めたそう。

    三姉妹の仲がいいのも、この部屋があったからかもしれません。子どもたちが巣立ったあとは仕切りをなくし、LDKと一体の空間として使用しています。

    画像: リビングの壁際に置かれた椅子は、三姉妹が幼い頃に使っていたもの。座面には氷室友里さんのファブリックを使用。ハサミを入れると別の絵柄が現れる、遊び心のあるデザイン

    リビングの壁際に置かれた椅子は、三姉妹が幼い頃に使っていたもの。座面には氷室友里さんのファブリックを使用。ハサミを入れると別の絵柄が現れる、遊び心のあるデザイン

    現在使っている家具や照明の多くは、40年前のリノベの際に建築家と一緒に選んだもので、今も気に入って使い続けています。

    画像: 子ども部屋の天井に設置した照明は、当時のまま使い続けている。カラフルでモダンで、時を経ても色あせない魅力がある。室内の照明器具は、40年前にリノベした際にすべてヤマギワで揃えたそう

    子ども部屋の天井に設置した照明は、当時のまま使い続けている。カラフルでモダンで、時を経ても色あせない魅力がある。室内の照明器具は、40年前にリノベした際にすべてヤマギワで揃えたそう

    「私たちが幼い頃はもっと北欧モダンっぽいインテリアで、建築家の家という感じ。子どもながらに自分の家の雰囲気が好きでした」(長女)と、三姉妹にとっても愛着のある家となっています。

    ※ 本記事は『relife+ vol.53』(扶桑社)からの抜粋です。



    <撮影/山田耕司 取材・文/松浦美紀 取材協力/エントリエ>

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    『relife+』vol.53(別冊住まいの設計/扶桑社)”|amazon.co.jp

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