(『天然生活』2021年7月号掲載)
なんでも野菜のミネストローネのつくり方
和のだしで、高齢の方になじみのある味に仕上げました。

材料(6〜8人分)
● 好みの野菜(セロリ、キャベツ、さやいんげん、にんじん、パプリカ、れんこん、しいたけなど) | 合計1.5L(約660g) |
● ベーコン | 70g |
● だし汁(または水) | 1〜1.5L |
● オリーブオイル | 大さじ3 |
● 塩、こしょう | 各適量 |
つくり方
1 すべての野菜とベーコンを1cm角に切る。
2 鍋にオリーブオイルを熱し、根菜類とベーコンを炒める。透き通ってきたら、緑の野菜(キャベツ、さやいんげん)以外を加えて炒め、だしを注ぐ。強火にかけ、煮立ったら弱火にして15分ほど煮込む。残りの野菜を加え2〜3分煮て、塩、こしょうで味をととのえる。
*保存期間:冷蔵庫で3〜4日
つくりおきを届けるときのポイント 01
暑い季節はとくに食材が傷みにくい処理を
食品が傷みやすい温度は20~40℃。食中毒の予防には、食べものを早く冷ます工夫が必要です。
「料理ができ上がったら、熱いうちに1食分ずつポリ袋に入れ、氷水につけて急冷します」
このとき、袋内の空気を抜き、上部分をひも状にして結ぶ林さん式“八の字結び”で閉じれば、液体がこぼれません。

中身を取り出すときは、器において袋の端をはさみで切れば、手が汚れずスムーズです
汁ものだってこぼれない!
“八の字結び”のやり方
1 料理の量は袋の半分以下に抑え、袋の中の空気をできるだけ抜いて、片手で持つ。

2 もう片方の手で袋上部を持ち、料理を回転させて上へねじる。上半分をかたいひも状にする。

3 人差し指をかけて輪をつくり、根元にひもを1回転させてから輪の中にひもを通して完了。


つくりおきを届けるときのポイント 02
冷凍せずに冷蔵保存。クール宅配便を活用する
日持ちや衛生面を考えて冷凍保存で送りたいけれど……。林さんは基本的に冷蔵庫保存がおすすめと語ります。
「冷凍してしまうと、解凍することが億劫になり、長期間食べられずに保管されてしまうこともあります。量も多くしすぎずに、2~3日で食べきれる程度にすると安心です」
小さめのダンボール(60サイズ)で、クール便で送ります。

料理は完全に冷まし、素手で触れないようにして容器に詰め、保冷剤もしっかりと入れましょう
スープを届けるときの容器選び
温めて食べられるよう、電子レンジ対応の容器に入れるとよいでしょう。
ここだけはと頭を切り替えて、プラスチック製の使い捨て容器を活用するのも、お互いに楽をするためのポイントです。

〈料理/林 幸子 撮影/有賀 傑 取材・文/河合知子〉
林 幸子(はやし・ゆきこ)
料理研究家。東京・表参道の料理教室「アトリエ・グー」主宰。“グー先生”の愛称で雑誌、TVで活躍中。著書は『親に作って届けたい、つくりおき』(大和書房)など多数。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです