料理家のきじまりゅうたさんに、きじま家3代に伝わる初夏の味「いわしの梅煮」のつくり方を教えていただきました。祖母の故・村上昭子さん、母の杵島直美さん、息子のきじまりゅうたさん。3代続く料理研究家の家に生まれたきじまさんの周りには、幼いころから旬の料理があふれていました。貴重な昔話も伺います。
(『天然生活』2020年6月号掲載)
(『天然生活』2020年6月号掲載)
「いわしの梅煮」のつくり方

梅干しと緑茶で、旬のいわしをさっぱりと煮ます。脂がのったものより、痩せたものの方が味が入りやすい。
材料(2人分)
● いわし(頭とわたを除いたもの) | 4尾 |
● 梅干し(塩分15%程度のもの) | 2個 |
● しょうが | 1片 |
● 緑茶 | 適量(2と1/2カップを目安に) |
● A | |
・しょうゆ、みりん | 各大さじ2 |
・砂糖 | 大さじ1 |
つくり方
1 しょうがは皮をむき、3mm幅の薄切りにする。いわしは腹の中をよく洗い、ペーパータオルで水けをしっかりふく。
2 鍋にいわしを入れて Aを加え、緑茶をかぶるくらい注ぐ。梅干しとしょうがを加えて中火にかける。
3 煮立つ直前で弱火にし、落としぶたをして10分ほど煮る。余裕があれば、一度火を止めて粗熱を取り、味を含ませる。
4 再度弱火にかけて温め、いわしを器に盛る。残った汁を少し煮詰めてかける。
きじま家3代のエピソード
「青魚は静かに煮るのよ」というのが祖母の口癖でした。冷たい状態からコトコト煮ると、生臭さも抜けて、さっぱり。お茶は、どんな銘柄でも構いません。さんまやあじでも。
〈料理/きじまりゅうた 撮影/公文美和 スタイリング/久保原恵理 取材・文/吉田佳代〉
きじま・りゅうた
3代続く家庭料理研究家の家庭に育つ。基本を踏まえたつくりやすい料理、温かな人柄にファンが多い。雑誌やテレビ、ラジオなどのほかYouTuberとしても活躍。公式YouTubeチャンネル『きじまごはん』では、いつもの料理が楽しくなる動画や、ちょっとしたコツをていねいに紹介している。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです