(『天然生活』2024年6月号掲載)
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「リビング」が整う配置ルール 01
ソファは断然大きめがおすすめ

ソファは家族がくつろげる場所。
部屋のまんなかに、みんながゆったりできる大きなサイズのものを配置しましょう。
4人家族なら長さは2m以上を目安にしたいですね。最近、よく見かけるオットマン付きのソファなら、部屋のサイズに合わせて置き方を工夫することも可能です。
スペース的に大きなソファが難しければ、ラグと組み合わせることで、家族みんながリビングに集えるスペースを確保することができます。
「リビング」が整う配置ルール 02
圧迫感がないのは背が低いソファ

ソファは大きなものを選ぶのが正解ですが、背もたれは低めにすること。
理想の高さは80cm程度。頭の上までカバーする背もたれで高さが1mを超えるようなものは、部屋に圧迫感を与えます。
もし、首や頭を支えてくれる背もたれが欲しいという家族がいるのであれば、その人専用に差し込んで頭を支えるパーツをセットできるタイプを選びましょう。
高さが出るのは一部だけなので圧迫感もなく、本人もソファで快適にくつろげます。
「リビング」が整う配置ルール 03
子どもの遊び場はソファの後ろ

無意識に壁際に置きがちのソファは部屋のまんなかに置くことで、家族が集う居場所をつくるだけでなく、新たなスペースを生む効果があります。
それがソファの後ろ側のスペース。
ソファの背もたれで区切られた空間は子どもの遊び場にぴったりです。視界からも死角になるので、子どものおもちゃが散らかっていても気になりません。
隠れ家感覚のある小さなスペースは子どもたちにとっても居心地よく遊べる場になります。
「ダイニング」が整う配置ルール 01
ダイニングテーブルには何も置かない

面積の大きなダイニングテーブルにものがあると、それだけで家全体が雑然とした雰囲気に。
帰宅して、ダイニングテーブルにあれこれものが置いてあると、気持ちも疲れてしまいますよね。
すっきりした家を目指すなら、まずは「ダイニングテーブルには何も置かない」というルールを徹底しましょう。
そのためにも、ダイニングテーブルは勉強や仕事をするところではなく食事やお茶をする場所と、家族で機能を限定するようにしてください。
「ダイニング」が整う配置ルール 02
ダイニングにはペンダントライト

家の中の雰囲気を簡単におしゃれにしてくれる便利アイテムがペンダントライトです。
ゆらゆらと揺れるペンダントライトは、アクセサリーと同じ。空間にやさしく可憐なアクセントを与えてくれます。
また、ペンダントライトとダイニングテーブルがつくる三角形は、おしゃれな空間ディスプレーの法則にもあてはまります。
予算も数千円から選べるので、自分好みのデザインのものを探して楽しんでみましょう。
「リビング・ダイニング」が整う配置ルール
リビング・ダイニングに机を置く

ダイニングテーブルを食事、勉強、仕事などに兼用して使うと、それにまつわるいろいろなものが集まって、あっという間に散らかってしまいます。
対策として、小さな机を置いてそこを自分だけのスペースにします。カフェのカウンターのようなイメージで、奥行き30〜35cmほどの天板にカラーボックスを組み合わせれば、おしゃれで立派な自分の居場所に。
使ったものはそこに戻せばいいので、ダイニングテーブルのごちゃつきも解消します。
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〈監修/内藤 怜 イラスト/ホリベクミコ 取材・文/工藤千秋〉
内藤 怜(ないとう・れい)[レイチェル]
インテリアコンサルタント・講師。インテリアコーディネーターとして結婚式場、ホテル、店舗、サロンなどを手がけて20年。2021年よりオンラインスクールを開校し「買わない・捨てない」で「自分の手」で胸がキュンとする自分の部屋をつくることを指南。著書に『ソファは部屋の真ん中に』(自由国民社)がある。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです