アフタヌーンティー研究家の藤枝理子さんに、はじめての「アフタヌーンティー」を心地よく楽しむために、知っておきたいマナーを教えていただきました。人気のアフタヌーンティー。カップの持ち方やスコーンの食べ方など、基本のマナーを知れば、心ときめくお茶の世界をもっと楽しく、心地よく味わえます。
(『天然生活』2022年6月号掲載)
(『天然生活』2022年6月号掲載)
知っておきたいアフタヌーンティーのマナー
「アフタヌーンティー」のマナー1
ナプキンは端を内側に折って

ナプキンは端を内側に折って膝に乗せます。手や口元の汚れは内側でふいて、ほかの人に見えないようにしましょう。使用後は軽くたたんでテーブルの上へ。
「アフタヌーンティー」のマナー2
ティーカップはソーサーごと

ローテーブルで供される場合、カップはソーサーごと胸の高さまで持ち上げます。紅茶を飲む際はハンドルに指を通さず、つまむように持つときれい。
「アフタヌーンティー」のマナー3
セイヴォリー(塩けのあるもの)、スコーン、ペイストリーの順で

食べる順番にも基本のマナーがあります。3段スタンドに並んだティーフーズを手に取ったらそのまま口に運ばず、いったんお皿に取り分けましょう。
「アフタヌーンティー」のマナー4
スコーンは上下に割り、ジャム、クリームを

スコーンは上下に手で割り、ジャムを塗ってからクリームを塗ります。先にクリームを塗ると、スコーンの温かさでクリームが溶けてしまうからです。

伝統的な英国式アフタヌーンティーの雰囲気を存分に堪能できる、ホテル椿山荘東京 ロビーラウンジ「ル・ジャルダン」
〈監修/藤枝理子 撮影/山川修一 取材・文/嶌 陽子〉

藤枝理子(ふじえだ・りこ)
アフタヌーンティー研究家。結婚後、紅茶好きが高じてイギリスに紅茶留学。帰国後は紅茶とお菓子のプロデュースに携わり、東京初サロン形式の紅茶教室「エルミタージュ」を主宰。テレビや雑誌、大学の講演会や企業コンサルタントとしても活躍中。著書に『英国式アフタヌーンティーの世界』(誠文堂新光社)など。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです