(『天然生活』2021年4月号掲載)
息子のお弁当と合わせてパパッとつくる、夫へのお弁当
息子のお弁当に合わせて、ときどき一緒につくるというのが夫のお弁当。テレワークで週に何度か自宅で仕事をするようになり、瀬戸口さんが外出をする日はもれなくお弁当の日だそう。
「おかずの内容は息子とまったく同じですが、息子はごはんが多め、おかずは少なめに対して、夫はその反対に。とくに野菜はたっぷり詰めています」
曲げわっぱのお弁当箱にきれいに収められたお弁当。食べ盛りの息子のものとはまた違って、とびきりおいしそうです。
「朝はあわただしいからパパっとできるおかずばかりです。前の日のおかずをちょっとアレンジしたり、時間があるときに冷凍しておいたおかずを入れたり。なるべく効率よくつくるようにしています」
たとえば鶏の中華煮をつくったら余った煮汁にゆで卵を入れてさっと煮る。その煮玉子が翌日のお弁当のおかずになるというふうに、食材をうまくリレーさせつつ、飽きがこないように工夫するのが瀬戸口さん流です。
「息子も夫も残すことなくペロリと食べてくれるのはうれしいですね。明日は何をつくろうかなと考える時間も楽しんでいます」

でき上がったお弁当は保温バッグに入れて水筒とセットに。「真冬と真夏は保温・保冷タイプのジャー弁当にすることも」
「しいたけ入り肉だんご弁当」のつくり方
瀬戸口さんからのメッセージ
夫へ。野菜もたくさん食べて午後もがんばってね。

ふわふわ食感の肉だんごに、野菜の副菜をたっぷりと。しっかり濃いめの味つけで、白いごはんによく合う。
しいたけ入り肉だんご弁当

肉だんごは多めにつくって冷凍保存も可。味つけを替えれば何パターンも楽しめる。
材料(つくりやすい分量)
● 豚ひき肉 | 250g |
● 玉ねぎ | 小1/4個 |
● しいたけ | 2個 |
● A | |
・塩、砂糖 | 各小さじ1/2 |
・こしょう | 少々 |
・酒 | 大さじ1/2 |
・片栗粉 | 小さじ1 |
● B | |
・ケチャップ | 大さじ1強 |
・甘酢(*) | 大さじ1/2 |
・ナンプラー | 小さじ1/4 |
● サラダ油 | 適量 |
つくり方
1 玉ねぎはみじん切りにする。しいたけは軸を切ってみじん切りにする。Bは合わせる。
2 ボウルにひき肉、玉ねぎ、しいたけ、Aを入れて混ぜる。粘りが出たらゴルフボールくらいの大きさに4つ分丸め、片栗粉(分量外)をまぶす。残りの肉だねは冷蔵庫で保存する。
3 フライパンにサラダ油を1cm高さに入れ、2の肉だんごを入れて中火にかける。温度が高くなってきたら、弱火にして5~6分、ときどき菜箸で転がしながら全体がきつね色になるまで揚げる。熱いうちにBとからめる。
※残った肉だねは餃子やシュウマイ、春巻きの具などにしても。
*甘酢の材料とつくり方
酢100mL、砂糖大さじ3をびんに入れ、砂糖が溶けたら使える。冷蔵庫で2~3カ月保存可。
〈撮影/山川修一 取材・文/結城 歩〉
瀬戸口しおり(せとぐち・しおり)
料理家。食材の持ち味を生かした家庭料理のほか、スパイスやハーブを効かせたエスニック料理も得意で、雑誌や書籍でレシピを提案している。夫と息子、保護猫の3人+1匹暮らし。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです