私らしく、新しいことに挑戦してみたい。チャレンジ精神をもって新しい仕事や暮らしを選ぶ。始まりは人との縁と小さな勇気からでした。アートディレクターとして第一線で活躍していた今井クミさんは、直感を頼りに東京から鎌倉へと拠点を移し、週末だけのショップとカフェ、そして自身のスキンケアブランドを立ち上げました。
(『天然生活』2024年6月号掲載)
(『天然生活』2024年6月号掲載)
新しい道の新しいつながり
夫妻の「これまで」がもたらした自然なご縁がショップの各所に。
カフェのコーヒーは元スタッフが焙煎

数ある品のなかから、黒糖やヘーゼルナッツを思わせる香りが特徴のブラジル産中深煎り豆をセレクト
「神宮前時代のスタッフは、その後デザイナー以外の道へ進んだ人も多くて」と今井さん。
現在、カフェで提供しているコーヒーも元スタッフのひとり、「カフェアナハタ」の豊田茂洋さんが焙煎したもの。
「先日、やっと湯布院の店を訪ねることができて。かたちを変えてまた、こうして関われることがうれしいですね」
オリジナルのお皿は復興応援をきっかけに
高台とオーバル、2種類のオリジナル皿は、夫でコピーライターの後藤国弘さんによる東日本大震災の復興応援のご縁によるもの。
「松永窯(福島県)と雄勝硯(宮城県)の出会いから生まれた『黒照:クロテラス』というシリーズのものです。夫がブランド立ち上げをお手伝いし、コラボレーションがかないました」
<撮影/山川修一 取材・文/玉木美企子>
今井クミ(いまい・くみ)
デザイン事務所「アピスラボラトリー」代表。東京・神宮前に長年事務所を構え、広告・パッケージのデザイナー・アートディレクターとして活躍。2020年、鎌倉への移住を決意し、「アピスとドライブ」をオープン。同時期に立ち上げたスキンケアブランド「ジョシーユ」も人気を博している。https://apis-and-drive-shop.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです