(『天然生活』2024年7月号掲載)
ものが多くても整う、部屋づくりのルール
「部屋をすっきり見せるために必要なのは、センスではなくルールです」と語るのは、整理収納とインテリアをアドバイスするRoom Stylistとして活躍中のひでまるさんです。
パートナーと暮らす47㎡のマンションは押し入れやクローゼットがないのに整っています。
その秘密はディズニーストアなどで売り場づくりをした経験で学んだルールにありました。

小さな鉢植えはテーブルやチェストに置いて高さをそろえ、まとまりのある印象に。上から吊るしているビカクシダも、ちょうどよい高さに調整
「パートナーがインドアグリーン愛好家ということもあり、わが家の主役は植物です。
人は左から右に視線を移す習慣があるので、部屋の中心から左側に植物を置いています。
立っていても座っていても目に入る高さに置けば、自然と視線が集まり、ほかの場所が多少散らかっていても大丈夫です」

家の主役の植物は、その数なんと70種100株以上。座っていても立っていても見やすい高さに置くのがポイント
ほかにも、ベースカラー(壁など変えられない部分)、メインカラー(ラグやクッションなど)、アクセントカラー(花びんなど)を「6:3:1」にするというルールも。
「わが家のベースカラーは白、茶、グレーで、メインカラーは春夏がグリーン、秋冬はレッド、アクセントカラーはブルーです。
家具や家電、雑貨を選ぶ際にはこの割合を意識すると部屋がまとまって見えますよ。
ほかにもすぐに取り入れられるルールを紹介しましたので、ぜひ試してみてください」

白と黒、壁のグレー、植物の緑と、色のバランスが整っている。青いお皿がアクセントに
次回はひでまるさんの、センスあふれるインテリアの工夫をご紹介します。どうぞお楽しみに!
〈撮影/星 亘 取材・文/長谷川未緒〉
ひでまる
ディズニーストアや美術館などでビジュアルマーチャンダイジングを行った経験を生かしたルームスタイリングで人気。男性パートナーとの暮らしを発信するSNSも評判。著書に『47㎡、2人暮らし 大好きだけが並ぶ部屋作り』など。
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです