キッチンに立つのも億劫になるこれからの時季。冷蔵庫にあると心強いのがつくりおきおかずです。旬の食材のおいしさを引き出すレシピが人気の料理研究家・牧田敬子さんに、栄養価の高い夏野菜「トマト」を使ったつくりおき「フローズントマト」のつくり方を教わります。
(『天然生活』2024年8月号掲載)
(『天然生活』2024年8月号掲載)
展開もしやすい、シンプルな夏野菜のつくりおき
「夏野菜はみずみずしくて彩りもよく、栄養満点なのも魅力。トマトは生で食べるのが一番おいしいのでフローズンに。冷たさを活かした料理に使うのがおすすめです」
そう話す、料理研究家の牧田敬子さん。
かぼちゃはゆでてつぶす、ピーマンはひき肉と炒める、なすは蒸し焼きにしてビネガー漬けに。調理法はいたってシンプルです。
「アレンジすることを考え調味はしないか控えめに。ピーマンやなすは1袋、かぼちゃなら1/4カットと、始末のよさも意識しました」

栄養満点な「トマト」のつくりおき
フローズントマトのつくり方
ふわふわ、シャリシャリの食感で、そのまま食べてもおいしい。

材料(つくりやすい分量)
● トマト | 中玉3個 |
● 塩 | ひとつまみ |
● にんにく | 1/2片 |
つくり方
1 トマトはへたを取り除いて5mm角に切る。冷凍可能なバットに入れ、塩とにんにくを加えて混ぜ、平らにして冷凍庫に入れる。
2 3時間ほどして軽く凍ったら、フォークの背で果肉をつぶしながら全体を混ぜる。再び平らにして冷凍庫に入れる。
3 余裕があれば2を1~2回繰り返す。完全に凍ったら、フォークで崩しながら、みぞれ状にする。

完全に固まりきる前にフォークで崩すとみぞれ状になる。こうしておけば使いたい量を取り分けられて便利
*冷凍庫で1週間~10日保存可
〈料理・スタイリング/牧田敬子 撮影/山川修一 構成・文/結城 歩〉
牧田敬子(まきた・いつこ)

料理研究家。旬の食材のおいしさを引き出す、シンプルでいて美しい家庭料理を提案。最近の趣味は、日本各地への一人旅。「家庭的な街の定食屋さんや地元の方が通うスーパーマーケットでの買い物を楽しんでいます」
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです