(『別冊天然生活 本は友だち』より)
角野栄子さんの本棚の中身を拝見
①「日々の創作を支える本棚」
2階にある本棚には、魔女や妖精に関する本やアンデルセン関連の本、戦争についての本など、自身の著作の資料となる本も多く並んでいます。

魔女コーナー

『魔女の宅急便』を発表したのち、知識を深めるため、魔女に関する古今東西の本を読みはじめた。集まった本は、いまや100冊近くにものぼる。


子どもの本

家のあちこちにある本棚には、子どもの本も多数。角野さんが好きなのは『エルマーとりゅう』(福音館書店)、『つきよ』(教育画劇)など。
アンデルセンの本

アンデルセン作品の翻訳も手がけている角野さん。資料として、アンデルセンに関する本も多数。


〈撮影/有賀 傑 取材・文/嶌 陽子〉
本記事は『別冊天然生活 本は友だち』(扶桑社)からの抜粋です
◆「本」を愛する方々による、読書の楽しみや喜びを改めて教えてくれる1冊◆
作家・角田光代さん、絵本作家・角野栄子さん、女優・中嶋朋子さん、作家・北杜夫さんなど、本を愛する方々の本棚を紹介。随筆家の山本ふみこさん、ミュージシャンの坂本美雨さんなど、様々な分野で活躍する方々の愛読書も掲載しています。書店のブックカバーや本の仕立て直し屋さん、ブックディレクターの幅允孝さんによる読書すごろくなど、いつもと違った角度から本を楽しめる1冊です。
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角野栄子(かどの・えいこ)
1970年作家デビュー。1985年刊行の代表作『魔女の宅急便』は今年40周年を迎える。著書は250冊以上。2018年3月、「児童文学のノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞を受賞。東京に「魔法の文学館」(江戸川区角野栄子児童文学館)が開館。