身近な野草が秘めている驚くべき力を知り、心身のケアに生かす知恵を教わりました。今回は、「美し山の草木舎」代表の渡部康子さんとフローリストの木村美香さんに、夏にうれしい化粧水のつくり方を伺いました。
(『天然生活』2020年8月号掲載)
(『天然生活』2020年8月号掲載)
野草でつくるチンキ剤
野草をアルコール液に浸してつくるのがチンキ。お茶に入れたり、スキンケアに、虫除けにと用途はいろいろ。
水やお湯では抽出できない脂溶性の成分もアルコールには溶け出すので、野草が持つ水溶性と脂溶性両方の成分を、効率よく取り入れられるのが魅力です。

作業部屋には、野草チンキがずらり。桜の花、月桃の実などわずかな期間にしか採取できないものも多く、季節の恵みがびんの中で静かに眠っている
「夏にうれしい化粧水」のつくり方
肌の新陳代謝を高め、美肌や美白に役立つハトムギなど、美しくなるための野草チンキ5種をブレンド。
材料(つくりやすい分量)
● ドクダミの蒸留水(または精製水) | 90mL |
● チンキ剤のブレンド(ドクダミ、スギナ、ハトムギ、ヨモギ、ハルジョオンの5種類) | 5mL |
● グリセリン | 5mL |
つくり方
材料を清潔な容器で混ぜ、ボトルに移し替えて完成
*必ずパッチテストをし、お肌に合わないときは使用を控えること。
*冷蔵庫で1カ月程度、保存可能。
▼「野草でつくる蒸留水」のつくり方はこちらから▼
https://tennenseikatsu.jp/_ct/17777018
▼「チンキ剤」のつくり方はこちらから▼
https://tennenseikatsu.jp/_ct/17777019
https://tennenseikatsu.jp/_ct/17777018
▼「チンキ剤」のつくり方はこちらから▼
https://tennenseikatsu.jp/_ct/17777019
教えてくれた人

渡部康子さん(わたべ・やすこ)
「美し山の草木舎」代表。30代のときに家族で東京から美山に移住し、2010年に草木舎を立ち上げる。https://soumokutya.jimdofree.com/

木村美香(きむら・みか)
フローリストとしての知識やセンスを生かしつつ、奈良から草木舎に参加。薬草や染料を栽培し、“野山のはーばりすと”的な暮らしをしている。

草木舎の拠点は、昔ながらの日本家屋。
縁側から、美しい里山が一望できる。
手書き文字で書かれた、かわいらしい看板が目印。
<撮影/辻本しんこ 取材・文/野崎 泉、鈴木理恵(TRYOUT)>
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです