よくある着崩れのトラブル 01
裾が落ちてきてしまったとき
着崩れのトラブルによくあるのが、着ているうちに裾が落ちてきてしまうこと。
そんなときのために、家にあるリボンなどの予備のひもを1本持っておくと安心です。
1 おはしょりをめくり、裾の高さを確認しながら前の裾を少し持ち上げる。予備のひもを腰に当てて、ぐるっと一周巻く。

2 ちょうちょ結びをし、ひもの両端を挟み込む。おはしょりを戻し、ひもが見えないように整える。

〈before〉

〈after〉

よくある着崩れのトラブル 02
帯がつぶれてしまったとき
つい、いつものように背もたれのある椅子などに寄りかかってしまい、帯がつぶれてしまうのも着崩れあるある。
帯を回して体の前で直すのは大変なので「つぶれた形を生かすのも手」と熊谷さん。
「『もともとこういう形でした』という感じで、羽の形を少し整えるくらいでもOK。長時間着ていて疲れてきちゃうときは、背もたれに寄りかかれるような帯結びをするのもありですね」


よくある着崩れのトラブル 03
襟が開いてきてしまったとき
着ているうちに襟が開いてきてしまったときは、のど元をおさえながら「後ろ」に軽く引きます。
前に引くと、胸元がはだけてだらしない印象になってしまうので注意。


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〈撮影/星 亘 モデル/岡田菜友子(編集部) 文/太田菜津美(編集部)〉
熊谷宏子(くまがい・ひろこ)

茶道講師。着物コンサルタント。大学卒業後、コンピュータ関係のエンジニアとして勤務するが、数年後に体調を大きく崩し退職。今後の生き方と人並みの健康を模索するなか、東京・表参道のきゆるぎ治療院と出合う。きゆるぎの治療、セミナーでの学びにより、虚弱体質から一転、人生を大きく変容させた経験を活かし、「本当の健康」「本来の魅力を発揮すること」を世に広く伝えることを目標に、「なでしこ講座」をはじめ、さまざまな講座やヒーリングを行っている。
インスタグラム@nadeshiko.minori