立ち方の基本
前から人に見られる場合
浴衣の場合、つま先が開いていると足が開いているように見えるため、かかとを開いてつま先を「内側」に向けて立つ。
また、左右の足の位置を少しずらすと、写真撮影のときなどにより素敵に見える。


後ろから人に見られる場合
電車待ちのときなど、背後から人に見られる場面では、かかとをつけてつま先を「外側」に向けて立つ。
こちらも、左右の足の位置を少しずらすとよい。


point
胸を張ったり腰を反ったりすると、おしりの下あたりにシワができてしまうので、胸を上に向けつつ、腰を少し丸めるくらいの姿勢を意識する。

歩き方の基本
片方の裾がひらりとなびくくらいの歩幅を目安に、1本の線の上を歩くイメージで進む(両方の裾が広がらないように気をつける)。


座り方の基本
裾が床につかないように、おしりにゆとりをもたせながら、腰のあたりを少し「上」に持ち上げて座る。
また、立ち上がる際も裾を踏まないよう、同様に少し上に持ち上げて立つ。


point
おしりにピタッとつくと、浴衣の後ろ側が引っ張られてしまうので注意する。

▼夏に楽しむ「浴衣の着付け」の記事はこちら
〈撮影/星 亘 モデル/岡田菜友子(編集部) 文/太田菜津美(編集部)〉
熊谷宏子(くまがい・ひろこ)

茶道講師。着物コンサルタント。大学卒業後、コンピュータ関係のエンジニアとして勤務するが、数年後に体調を大きく崩し退職。今後の生き方と人並みの健康を模索するなか、東京・表参道のきゆるぎ治療院と出合う。きゆるぎの治療、セミナーでの学びにより、虚弱体質から一転、人生を大きく変容させた経験を活かし、「本当の健康」「本来の魅力を発揮すること」を世に広く伝えることを目標に、「なでしこ講座」をはじめ、さまざまな講座やヒーリングを行っている。
インスタグラム@nadeshiko.minori