花火大会などがある夏の時季、浴衣を着てみたいという方も多いのではないでしょうか。なでしこ会主宰の熊谷宏子さんに、浴衣着用時に役立つ所作を教わります。美しい所作を意識して、せっかくの浴衣姿を楽しんで。
ものを取る・食事のとき
ハンドバッグなどの「もの」を取るときは、取るほうの手と反対の手で袖をおさえる。
食事の場面で袖が汚れるのを防いだり、電車の吊り革につかまったときに脇のあたりが見えないようにしたりするときにも役立つ。

階段を上るとき
階段を上るときは、前の裾が階段につきやすいので少しだけ持って上る。
玄関のちょっとした段差などでも役に立つ。

お手洗いに行くとき
お手洗いに行くときは、両方の裾をつかんでくるんとめくり、用を足す。
用を足したら裾を戻して整える。

point
お手洗いのあとは、おはしょりがめくれていることがあるので、裾を直す際にあわせて確認し、めくれていたら整える。


手を洗うとき
お手洗いなどで手を洗うときは、袖が濡れないよう、左右の袖を帯に挟んでおくとよい。
手を洗い終えたら、袖を帯から出して整える。


▼夏に楽しむ「浴衣の着付け」の記事はこちら
〈撮影/星 亘 モデル/岡田菜友子(編集部) 文/太田菜津美(編集部)〉
熊谷宏子(くまがい・ひろこ)

茶道講師。着物コンサルタント。大学卒業後、コンピュータ関係のエンジニアとして勤務するが、数年後に体調を大きく崩し退職。今後の生き方と人並みの健康を模索するなか、東京・表参道のきゆるぎ治療院と出合う。きゆるぎの治療、セミナーでの学びにより、虚弱体質から一転、人生を大きく変容させた経験を活かし、「本当の健康」「本来の魅力を発揮すること」を世に広く伝えることを目標に、「なでしこ講座」をはじめ、さまざまな講座やヒーリングを行っている。
インスタグラム@nadeshiko.minori