とうもろこしのこと

ぷちっとはじける粒から甘味があふれるとうもろこしは、日本の夏を代表する野菜のひとつです。
近年は糖度が高く、生でも食べられる「ゴールドラッシュ」や「ピュアホワイト」といった品種が人気。「ゴールドラッシュ」は粒皮がやわらかく、収穫後も甘さが長持ちするのが特徴で、白い実の「ピュアホワイト」は見た目の美しさと上品な甘さが人気です。
食物繊維やビタミンB群が豊富で、栄養価も高く、芯やひげもだしとして使えます。
中華風コーンスープのつくり方

鶏のひき肉を使えばプロの味を家庭でつくれる。
材料(4人分)

● とうもろこし(実を外したもの。芯も使う) | 2本分 |
● しょうが(みじん切り) | 小さじ1 |
● ごま油 | 大さじ1 |
● 長ねぎ(みじん切り) | 1/4カップ |
● 鶏むねひき肉 | 150g |
● 酒 | 大さじ2 |
● チキンスープ | 4カップ |
● ナンプラー | 大さじ1 |
● 塩、白こしょう | 少々 |
● 片栗粉 | 大さじ1 |
● 卵 | 1個 |
とうもろこしの粒(実)のばらし方
とうもろこしは皮を剥きひげがついたまま、まな板にのせ、芯と実のぎりぎりのところに包丁入れて4面切り落とす。

立てるよう置き、角を切り落とす。

つくり方
1 土鍋を中火で熱し、ごま油、しょうがを入れてなじませる。鶏のひき肉を加えて炒め、色が変わったら長ねぎを加え、とうもろこしを入れる。このとき、1/2カップ分のとうもろこしを取っておく。


2 1に半量のチキンスープを注ぎ、とうもろこしの芯と酒を入れて10分煮る。

3 残りのスープを加えてとうもろこしがやわらかくなるまで煮たら、スティックミキサーで粗く撹拌する(つぶしすぎない方がよい)。味をみてナンプラー、白こしょう、塩で味をととのえる。


4 取り分けておいたとうもろこしを加え、鍋の火をいったん止める。鍋の中をゆっくり混ぜながら、よく溶いた水溶き片栗粉を少しずつ加え、全体が均一になったら再び火をつける。


5 ふつふつしてきたら、よく溶きほぐした卵を上から細い線になるよう、ゆっくり鍋に注ぎ、すぐに火を止める。卵に火が通り浮いてきたら、器に盛る。

〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司 取材・文/佐藤雅子〉

松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『65歳からの食事革命 』(文化出版局) amazonで見る など。
インスタグラム:松田美智子@michiko_matsuda/自在道具@jizai_dougu
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