• 大人世代が抱える「こころとからだ」のお悩みや疑問について、頭痛・漢方専門「らいむらクリニック」の來村昌紀先生が、やさしく回答。今回は、残暑疲れで体が重いという、つばみなさんのお悩みにアドバイスをお送りします。

    :残暑が長引いて疲れがとれません。どうしたらすっきり過ごせますか?

    画像1: 「残暑バテで体が重だるいです」暑さが続く“9月”をすっきり過ごす、おすすめの習慣、食べもの・漢方|來村先生のこころとからだのお悩み相談室

    冷房との温度差で眠れない日も……

    残暑が長引いているせいか、体調がすぐれない日々が続いています。

    夜中もエアコンをつけっぱなしで寝ているのですが、朝方に寒さで目が覚めてしまったり、温度を上げると逆に暑くなり寝つけなかったりなど、うまく睡眠を取れていない感じがします。

    最近はお腹の調子もあまりよくなくて、常に体が重く、だるい状態です。残暑をすっきり健康に過ごせる方法やおすすめの食べもの、漢方があればぜひ教えてほしいです。

    (つばみなさん/50代、会社員)

    :自律神経を整えましょう。「体を冷やしすぎない」ことも大切

    画像2: 「残暑バテで体が重だるいです」暑さが続く“9月”をすっきり過ごす、おすすめの習慣、食べもの・漢方|來村先生のこころとからだのお悩み相談室

    冷房は工夫してうまく使いましょう

    「残暑疲れ」は自律神経のバランスの乱れによって起こる?

    今回は、残暑の影響で体調がすぐれないというつばみなさんからのお悩み相談です。

    9月に入っても連日暑い日が続いていますね。部屋の中は冷房が効いているものの、外は暑いという温度差によって、やる気が出ない、不眠、食欲低下、頭痛、胃腸の不調などの自立神経のバランスの乱れによる症状がよくみられます。

    自律神経のバランスを整えるには、適度な運動で少し汗をかいたり、お風呂にゆっくり入ってリラックスするほか、ストレッチなどを続けるのもよいでしょう。

    残暑疲れの予防には「体を冷やしすぎない」

    残暑の時期の不調を予防するには、体を冷やしすぎないことも大切。冷房を効果的に使う工夫が必要です。

    つけないと暑いので眠れませんが、僕もやっているおすすめの方法としては、冷房の切りタイマーを3時間後くらいに設定し、入りタイマーを5時間後に設定する使い方です。夜中は一度冷房が切れ、朝方また入る形になるので、暑さで早くに目が覚めてしまうという状況を防ぐことができます。

    また暑いので、つい冷たいものをたくさん飲んでしまいがちですが、冷たいものを飲んだり食べたりばかりしているとおなかの中から冷えてしまうので注意が必要です。氷を入れない飲み方や、冷蔵庫から出してすぐに飲まずに室温に戻してから飲むなどの方法を心がけましょう。

    元気をつけるためには、旬の食べものを

    この時期の旬の食べものとしては、鮭やサバなどの魚かぼちゃしょうがなどの根菜類がおすすめです。これらの食材には体を温めて元気をつける作用があります。

    残暑を乗り切るためのおすすめの漢方薬

    残暑を乗り切るためにおすすめの漢方薬としては、体の熱を抑え、元気をつける清暑益気湯(せいしょえっきとう)、また冷房病で体が冷えている場合は、体を温めて元気をつける五積散(ごしゃくさん)という漢方薬もおすすめです。

    今回の記事がつばなみさんはじめ、残暑疲れにお悩みの皆様の少しでもお役に立てれば幸いです。

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    〈イラスト/コグレチエコ〉

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    來村昌紀(らいむら・まさき)

    頭痛専門の脳外科医として大学病院に勤務しながら漢方専門医の資格を取得。2014年、千葉県に、「らいむらクリニック」を開設。著書に『頭痛専門医・漢方専門医の脳外科医が書いた頭痛の本』『漢方専門医の脳外科医が書いた漢方の本・入門編』(ともにあかし出版)など。YouTubeチャンネル『らいむらクリニック チャンネル』でも、頭痛や漢方のお話を解説。
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