• 初夏のギリシャを訪れたハーバリストの石丸沙織さんに、旅のお話を聞きました。石丸さんの暮らしに欠かせないハーブ、旅先ではどんな出会いが待っているのでしょうか? 今回は世界遺産「アクロポリス」の見どころと、ギリシャを象徴する植物「オリーブ」のお話です。

    新鮮なオリーブオイルならではのスキンケアアイテム

    オリーブオイルを取り入れたスキンケアアイテムがあると知り、市内にある「Olive era」という専門店にも立ち寄ってみました。

    私はハーブ療法で浸出油やハンドメイドのスキンケアアイテムをつくりますが、オリーブオイルをベースにすることはあまりありません。

    新鮮なオイルが採れるこの土地だからこそできることです。

    画像1: 新鮮なオリーブオイルならではのスキンケアアイテム

    お店には、オーガニック栽培のオリーブオイルをベースにしたボディケアやヘアケアのベーシックなアイテムが揃っていました。

    中でも気に入ったのは、ジェル状に仕上げたヘアコンディショナー。

    洗い流さないタイプで、濡れた髪にも乾いた髪にもよいのだそう。

    画像2: 新鮮なオリーブオイルならではのスキンケアアイテム

    郊外では、山裾から見渡す限りオリーブ畑が広がっている風景が続きます。

    聞いた話によると、オリーブを育てている家庭が多く、搾りたてのホームメイドのオイルを食事にふんだんに使っているのだそう。やはり鮮度が違うのでしょう。

    田舎道を歩いていたら、オリーブ畑の中に小さな小屋が立っていて、製油に使うのだと思われる装置が備え付けられていました。

    この辺りで見られるオリーブの木は、日本でなじみのある姿とは違って、2、3人が両手を広げてやっと抱えられるような太い幹をもつ大木です。

    ギリシャとオリーブの長い長い歴史を物語っているかのように感じました。

    画像3: 新鮮なオリーブオイルならではのスキンケアアイテム

    ギリシャを知る1冊

    ギリシャのごはん』アナグノストゥ直子・著(イカロス出版)

    次回は、第2話「ギリシャ散歩で出会った蜜源植物」をお届けします。どうぞお楽しみに!



    〈撮影・文/石丸沙織〉

    石丸沙織(いしまる・さおり)
    英国メディカルハーバリスト、アロマセラピスト。イギリスでハーブ医学を学んだのち、東京、香港を経て、2011年より鹿児島県奄美大島在住。地域に根差したハーバリストとして、身近なハーブを暮らしに取り入れたケアを広めている。菓子研究家・長田佳子さんとの共著に『ハーブレッスンブック』(アノニマ・スタジオ)、訳書に『フィンランド発 ヘンリエッタの実践ハーブ療法』(フレグランスジャーナル社)がある。

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    『ハーブレッスンブック』(石丸沙織・長田佳子・著/アノニマ・スタジオ・刊)

    画像: ハーブを探して、初夏のギリシャを巡る旅。アクロポリスの丘の上“女神アテナ”の神殿で、ギリシャの象徴「オリーブの木」と出会う/ハーバリスト・石丸沙織さん

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    メディカルハーバリストの石丸沙織さんと菓子研究家・長田佳子さんは2018年より「herb lesson」を開催してきました。ハーブのテイスティングとそのシェアリングに時間をかけ、教科書的なハーブの知識だけではなく、それらが使う人の心身にどのように響くかを大切にしています。

    ハーブティー、ブレンドの考え方、ハーブバス、チンキなどのレメディ、ハーブの風味を味わうお菓子を暮らしに取り入れてみましょう。自分の感覚を大事にする、こころとからだを癒すセルフケアの方法やアイデアをご紹介します。

    ハーブとの出逢いを通して、新しい自分に出逢える一冊です。



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