小泉八雲生誕の地「レフカダ島」へ
アテネを離れ、ギリシャ西部・イオニア諸島にある「レフカダ島」に向かいました。
長距離バスに揺られること約4時間、島の入り口にある街・レフカダに到着。
かなり小さな田舎街ですが、実は日本との繋がりがあります。
「怪談」の著者であるラフカディオ・ハーンこと、小泉八雲の生誕の地として知られ、いまも生家が残っています。
細い通りを進んでいくと、「ラフカディオ・ハーンここに生まれる」と刻まれたプレートが掲げられているレモンイエローの建物が見えてきます。

この辺りはもの静かなところで、夕方の通りには猫しか見当たりません。
すぐ近くの海沿いの公園には、ギリシャの著名な作家たちの胸像が並んでいて、その中にはハーンの姿もあります。
ハーンの父親はアイルランド系の英国人で、ハーン自身はヨーロッパ、アメリカを経て日本に根を下ろしました。
幼少期を過ごしたギリシャの記憶は、彼の作品にどのようなインパクトを与えているのでしょうか。

〈撮影・文/石丸沙織〉
石丸沙織(いしまる・さおり)
英国メディカルハーバリスト、アロマセラピスト。イギリスでハーブ医学を学んだのち、東京、香港を経て、2011年より鹿児島県奄美大島在住。地域に根差したハーバリストとして、身近なハーブを暮らしに取り入れたケアを広めている。菓子研究家・長田佳子さんとの共著に『ハーブレッスンブック』(アノニマ・スタジオ)、訳書に『フィンランド発 ヘンリエッタの実践ハーブ療法』(フレグランスジャーナル社)がある。
◇ ◇ ◇
メディカルハーバリストの石丸沙織さんと菓子研究家・長田佳子さんは2018年より「herb lesson」を開催してきました。ハーブのテイスティングとそのシェアリングに時間をかけ、教科書的なハーブの知識だけではなく、それらが使う人の心身にどのように響くかを大切にしています。
ハーブティー、ブレンドの考え方、ハーブバス、チンキなどのレメディ、ハーブの風味を味わうお菓子を暮らしに取り入れてみましょう。自分の感覚を大事にする、こころとからだを癒すセルフケアの方法やアイデアをご紹介します。
ハーブとの出逢いを通して、新しい自分に出逢える一冊です。