• 初夏のギリシャを訪れたハーバリストの石丸沙織さんに、旅のお話を聞きました。石丸さんの暮らしに欠かせないハーブ、旅先ではどんな出会いが待っているのでしょうか? 今回は「はちみつの蜜源植物とミツバチ」のお話です。

    色鮮やかな花に集まるミツバチたち

    レフカダを離れ、島の東側の海岸沿いを下ったところにある「ニドリ」という小さな村を拠点に、島々を巡る旅が始まりました。

    目抜通りといっても、端から端まで毎日行き来できるような短い距離に、宿やレストラン、お土産屋さんが軒を連ねています。

    一方は海で、船着場とその奥にはビーチが広がり、もう一方は山へと続く道があります。

    画像1: 色鮮やかな花に集まるミツバチたち

    そんな村を歩いているとまず目についたのは、色鮮やかな植物とそれに群がるミツバチ。

    羽音がブンブン聞こえてきて、見てみるとミツバチが忙しそうに働いています。

    これは田舎の村だけに限ったことではなく、アテネ市内でも街路樹や教会の植え込みにもミツバチの姿がありました。

    画像2: 色鮮やかな花に集まるミツバチたち

    はちみつは、オリーブオイルと同様、スーパーや食材店ではもちろん、観光地で土産ものとして並んでいて、種類も豊富です。

    店頭に巣箱がディスプレイされているところもあり、ミツバチが巣から出たり入ったりする様子を見ることもできます。

    画像3: 色鮮やかな花に集まるミツバチたち

    日本の我が家では、畑やアトリエで養蜂をしているので、ミツバチが農薬や除草剤に敏感だということは経験済み。

    こんなにミツバチと出会うということは、自然が豊かなだけでなく、環境への負荷が少ない取り組みが実践されていることが容易に想像できました。

    ここまでミツバチの姿を見られるとは思ってもみなかったです。



    〈撮影・文/石丸沙織〉

    石丸沙織(いしまる・さおり)
    英国メディカルハーバリスト、アロマセラピスト。イギリスでハーブ医学を学んだのち、東京、香港を経て、2011年より鹿児島県奄美大島在住。地域に根差したハーバリストとして、身近なハーブを暮らしに取り入れたケアを広めている。菓子研究家・長田佳子さんとの共著に『ハーブレッスンブック』(アノニマ・スタジオ)、訳書に『フィンランド発 ヘンリエッタの実践ハーブ療法』(フレグランスジャーナル社)がある。

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    『ハーブレッスンブック』(石丸沙織・長田佳子・著/アノニマ・スタジオ・刊)

    画像: “みつばちの楽園”ギリシャで出会った「美しい花々」とはちみつ。小泉八雲生誕の地・レフカダ島から海岸沿いの小さな村へ…ハーブを探して、初夏のギリシャを巡る旅/ハーバリスト・石丸沙織さん

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    メディカルハーバリストの石丸沙織さんと菓子研究家・長田佳子さんは2018年より「herb lesson」を開催してきました。ハーブのテイスティングとそのシェアリングに時間をかけ、教科書的なハーブの知識だけではなく、それらが使う人の心身にどのように響くかを大切にしています。

    ハーブティー、ブレンドの考え方、ハーブバス、チンキなどのレメディ、ハーブの風味を味わうお菓子を暮らしに取り入れてみましょう。自分の感覚を大事にする、こころとからだを癒すセルフケアの方法やアイデアをご紹介します。

    ハーブとの出逢いを通して、新しい自分に出逢える一冊です。



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