• 初夏のギリシャを訪れたハーバリストの石丸沙織さんに、旅のお話を聞きました。石丸さんの暮らしに欠かせないハーブ、旅先ではどんな出会いが待っているのでしょうか? 今回はギリシャで出会ったハーブティーやヒオス島のみで採取される希少な植物「マスティハ」のお話です。

    市場で出会ったケイパーの花

    画像1: 市場で出会ったケイパーの花

    旅に欠かせない楽しみは、市場を巡ること。

    ローカルの人々と出会える場所であり、その国の食卓が垣間見られるのが魅力です。

    季節の野菜や果物、その土地に育つハーブやスパイス、はちみつ、チーズなどが並んだ青空市場なんて最高!

    店先に並ぶフレッシュハーブの苗を見るだけでも楽しいです。

    画像2: 市場で出会ったケイパーの花

    ちょうど宿泊先の近くにフィッシュマーケットがあったので、行ってみることにしました。

    朝の慌ただしさが少し落ち着いた時間帯でしたが、それでも活気があります。

    明らかに観光客で冷やかしの私にも、「新鮮なのが入っているよ、見ていって」と声が飛んできます。

    ギリシャ料理の本にあったように、オリーブオイルを垂らして、オレガノとレモンでささっと味付けするだけでおいしそうなシーフードが並んでいます。

    ゲートのそばには、ギリシャ料理に欠かせない食材を揃えた専門店があったので、覗いてみました。

    街を歩いていて気になった植物があったので、置いているか聞いてみたところ、思いがけずそれがケイパーの花だと知りました。

    画像3: 市場で出会ったケイパーの花

    店の棚には2種類の瓶が並んでいて、よく知っている実を漬け込んだもの、そして葉だけを漬け込んだものが。

    「こんな大きなケイパーの実を見たことはないだろう、ギリシャ産だけだよ」とすすめてくれました。

    画像4: 市場で出会ったケイパーの花


    〈撮影・文/石丸沙織〉

    石丸沙織(いしまる・さおり)
    英国メディカルハーバリスト、アロマセラピスト。イギリスでハーブ医学を学んだのち、東京、香港を経て、2011年より鹿児島県奄美大島在住。地域に根差したハーバリストとして、身近なハーブを暮らしに取り入れたケアを広めている。菓子研究家・長田佳子さんとの共著に『ハーブレッスンブック』(アノニマ・スタジオ)、訳書に『フィンランド発 ヘンリエッタの実践ハーブ療法』(フレグランスジャーナル社)がある。

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    『ハーブレッスンブック』(石丸沙織・長田佳子・著/アノニマ・スタジオ・刊)

    画像: スッキリとした香りがやみつきに!ギリシャ・ヒオス島にしかない“希少”な植物「マスティハ」にはまる。ハーブを探して、初夏のギリシャを巡る旅/ハーバリスト・石丸沙織さん

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    メディカルハーバリストの石丸沙織さんと菓子研究家・長田佳子さんは2018年より「herb lesson」を開催してきました。ハーブのテイスティングとそのシェアリングに時間をかけ、教科書的なハーブの知識だけではなく、それらが使う人の心身にどのように響くかを大切にしています。

    ハーブティー、ブレンドの考え方、ハーブバス、チンキなどのレメディ、ハーブの風味を味わうお菓子を暮らしに取り入れてみましょう。自分の感覚を大事にする、こころとからだを癒すセルフケアの方法やアイデアをご紹介します。

    ハーブとの出逢いを通して、新しい自分に出逢える一冊です。



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