キャベツやトマト、豆腐まで、食材がちょっと余ると、すぐに塩もみをして保存するというワタナベマキさん。かさが減るぶん、たっぷり食べられるだけでなく、料理に使う際に、おいしいだしになってくれるそう。塩で下処理をしたあとの活用レシピを教えていただきました。今回は『塩トマトとなすの豆板醬炒め』です。
(『暮らしのまんなか』vol.31より)
(『暮らしのまんなか』vol.31より)
塩トマトとなすの豆板醬炒めのつくり方

豆板醬にシンプルな調味料だけ。なのに、とろりと奥行きの深い味わいになるのが、塩トマトの威力です。
なす以外におくらやピーマンでも。
材料 (2人分)
● 塩トマト | 1カップ |
● なす | 3本 |
● にんにく(薄切り) | 1片分 |
● 豆板醬 | 小さじ2/3 |
● 酒 | 大さじ1 |
● みりん | 大さじ1 |
● ごま油 | 大さじ2 |
A | |
● 片栗粉 | 小さじ2 |
● 水 | 大さじ1 |
つくり方
1 なすは乱切りにし、水に5分さらす。水けをきり、キッチンペーパーでふく。
2 Aを混ぜ合わせておく。
3 中火で熱したフライパンに、にんにく、豆板醤、ごま油を入れて、香りが立ったら1を加える。なすがしんなりするまでしっかりと炒める。
4 塩トマト、酒、みりんを加えてひと煮立ちさせ、2分ほど煮つめる。火を止めたら2を加えてさっと混ぜ、再び中火にかける。
5 とろみがついたらごま油小さじ1(分量外)をまわし入れる。

塩トマトを使うと、水分にうま味が溶け出ているので、炒めてもしっかりとした味に
ワタナベマキ(わたなべ・まき)
料理研究家。デザイナー時代に友人や知人につくったまかない料理が評判となって、ケータリングサービスを開始し、料理の道へ。中学生の息子の母でもあり、仕事と家事の両立を意識したなかで、つくりやすくバランスのよい料理を提案。
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