『なると金時』スイーツが勢ぞろい。食と体験を楽しむ道の駅「くるくるなると」(徳島県鳴門市)
浅井さん次のオススメは、徳島県鳴門市の道の駅「くるくるなると」
「鳴門市のブランド芋『鳴門金時』を活かしたグルメやスイーツが味わえる道の駅。
ほかに『徳島レンコン』『鳴門わかめ』『阿波黒牛』などを使った道の駅オリジナル商品も多数販売しています」

イモ専門店の「芋屋鳴福」では大学芋やいもけんぴ、スイートポテトなどを販売している。おすすめは「極細けんぴ」
徳島県鳴門市にある道の駅「くるくる なると」は、2022年に開業した新しい道の駅です。地域の特産品と体験を融合させた“食のテーマパーク”として注目されています。
最大の目玉は、鳴門市の代名詞ともいえるブランド芋「なると金時」を生かしたグルメやスイーツの数々です。
施設の入り口では巨大な鳴門金時のオブジェが出迎え、来訪者の撮影スポットとして定番になっています。
ちなみに「なると金時」は、徳島県内の特定地域で栽培されたサツマイモにのみ名前を付けることが許された地域限定のブランドで、その品質の高さと甘さから全国的にも評価が高いです。

全国的に知名度のある「なると金時」を使って商品開発をしている。鮮やかな紅色で、上品な甘みが特徴のサツマイモだ
館内のフードエリアでは、「なると金時」を使ったソフトクリームや焼き芋ジェラート、芋けんぴ、大学芋などが人気で、スイーツやお惣菜のラインナップは見応えがあります。
食事処も充実しており、「大渦食堂」では、鳴門の海で獲れた魚介をふんだんに盛り込んだ海鮮丼をはじめ、徳島ラーメンや「阿波尾鶏」の唐揚げ定食、カツ丼、うどんなど、幅広いメニューを用意しています。
「大渦食堂」では、鳴門・徳島の魚介類、そして「阿波牛」「阿波尾鶏」などを使ったさまざまなメニューが並ぶ
この道の駅のもうひとつの魅力は、屋上にある体験型アクティビティです。
とくにジップラインは、地上10m超の高さから滑り降りるスリル満点のアトラクションで、大人から子どもまで楽しめます。

屋上からはジップラインが体験できる。10~16時。大人1,100円、子ども800円。利用条件あり
体験は予約制ですが、土・日・祝日は定員になることが多く、事前の申し込みがおすすめです。
屋上にはジップラインのほかに、芝生の広場や展望デッキも整備されており、家族連れがのんびり過ごす姿も多く見られます。
施設内には授乳室やキッズスペースもあり、ファミリー層への配慮も行き届いています。
買い物、食事、体験が一体となった複合型の道の駅として、地域観光の拠点になっています。
DATA/道の駅「くるくるなると」

住所/徳島県鳴門市大津町備前島字蟹田の越338-1
設備/軽食・レストラン=〇 産直市場=〇 温泉(入浴施設)=× 足湯=× 宿泊施設=× キャンプ場=× RVパーク=× ドッグラン=× 観光案内所=〇
<撮影/浅井佑一 取材・文/浅井佑一、天然生活web編集部>

浅井佑一(あさい・ゆういち)
キャンピングカー専門誌『オートキャンパー』編集部を経て独立。現在は旅とキャンピングカーをテーマに活動するフリーライター。2014年3月よりキャンピングカーでの車中泊旅をスタートし、2年3カ月かけて全国の道の駅1,059カ所を制覇。その後も新設された道の駅を継続的に訪れ、現在は2度目の道の駅制覇の旅の途中。道の駅、車中泊、キャンピングカー旅の第一人者として、雑誌・書籍・メディア出演など幅広く活躍中。最新の著書『道の駅コンプリートガイド2026』(扶桑社)が発売されたばかり。
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