大地の養分と太陽の力をぎゅっと蓄えて、素材の味が濃く強くなってくる季節です。台所に立って、旬の恵みを手に感じながら、この時季ならではの保存食をつくってみませんか。今回は、料理家の李映林さんに『かぶと柿のキムチ』のつくり方を教えていただきました。
(『天然生活』2020年11月号掲載)
(『天然生活』2020年11月号掲載)
かぶと柿のキムチのつくり方

まるで浅漬けのように、さっと漬けてあえるだけのキムチ。柿は熟しすぎない、食感が残るものを使います。
材料(つくりやすい分量)
| ● かぶ | 3個 |
| ● 柿(かためのもの) | 2個 |
| ● かぶの葉(内側のやわらかい部分) | 適量 |
| ● 粗塩 | 適量 |
| ● A | |
| ・ 粉とうがらし | 大さじ3 |
| ・ にんにく(すりおろす) | 1/2かけ分 |
| ・ しょうが(すりおろす) | 小さじ1/2 |
| ・ 白炒りごま | 大さじ1 |
| ・ たらこ(薄皮から出す) | 1/2腹 |
つくり方
1 かぶは茎を2~3cm残して切り落とす。茎の根元を流水で竹串などを使って洗い、縦6等分に切る。葉は3cm長さに切る。柿はへたと皮を除き、縦8等分に切る。
2 ボウルに1のかぶと葉を入れ、重量の3%の塩をふって軽くもみ、皿などで軽い重石をし、30分ほどおいてざるに上げて水けをきる。

かぶに塩をもみ込むときは茎、葉、実の順に。かたい茎も短時間でやわらかく。
3 2をAであえ、柿を加えて混ぜ合わせる。

韓国の中挽きとうがらし。辛さはマイルドでほのかな甘味を感じる。

柿とかぶが同じ色に染まり、美しい
※冷蔵庫で約5日間保存可能。
李映林(り・えいりん)
韓国・済州島生まれ。娘のコウ静子、息子のコウケンテツとともに料理家として活躍。近著に『李映林、季節の仕込みもの』(グラフィック社)。



