• おいしさと保存性を持ち合わせ、体を整えてくれる発酵食。味や香りが毎日少しずつ変化するのも楽しみのひとつと、白崎茶会・白崎裕子さんは話します。今回は、白崎さんが昔からの知恵を大切に、ぐっと簡単においしくつくれるようにと考案した発酵レシピのなかから「塩麹フォカッチャ」のつくり方を教わります。

    モチモチでも、ふっくら焼けてもおいしい
    塩麹フォカッチャのつくり方

    このレシピの発端は、教室のある生徒さんからの質問でした。

    「(白崎茶会のフォカッチャレシピで)塩の代わりに塩麴を入れてみたら、べちゃべちゃになってしまいました」というもの……。

    大丈夫です! 上手に焼ける方法、考えました。

    塩麴に熱湯を加えることで、活性を抑えるんです。短時間で発酵させることができ、風味や食感もよくなります。

    このレシピのよいところは、雑につくってもおいしい点。思ったより膨らまなくてもOK。

    ふかふかすぎたらサンドイッチにするのもおすすめです。

    画像: モチモチでも、ふっくら焼けてもおいしい 塩麹フォカッチャのつくり方

    材料(25×18cmの耐熱容器1台分)

    ● 熱湯150g
    ● 塩麴40g
    ● メープルシロップ15g
    ● オリーブオイル20g
    ● ドライイースト4g
    ● 中力粉300g(または強力粉200g+薄力粉100g)

    つくり方

    STEP1 生地をつくる

     ボウルに塩麴を入れて熱湯を加えて混ぜ、人肌くらいになるまで冷ます。メープルシロップとオリーブオイルを加え、ドライイーストを振り入れて溶かす。

    画像1: つくり方
    画像2: つくり方

     に中力粉を加え、ヘラで粉っぽさがなくなるまでよく混ぜ、ラップをして10分ほど置いて水分を吸わせる。

    画像3: つくり方

     最初は指先で生地を中央に集めるようにしてこね、まとまってきてから手のひらを使い、なめらかになるまでトータルで5分ほどよくこねる。

    画像4: つくり方

    memo
    5分間つづけてこねるより、途中で生地を5分ほど休ませてから再度こねると、より簡単にこねあがる。

     生地を丸め、オリーブオイル少々(分量外)をうすく塗ったボウルに入れ、ラップをする。ぱんぱんに膨らむまで常温で1時間~1時間半ほど置く。

    〈発酵前〉

    画像1: 塩麹でおいしい「フォカッチャ」のつくり方。ざっくりでも“上手に焼ける”白崎茶会のかんたんパンレシピ/白崎裕子さんの体よろこぶ発酵ごはん

    〈発酵後〉

    画像2: 塩麹でおいしい「フォカッチャ」のつくり方。ざっくりでも“上手に焼ける”白崎茶会のかんたんパンレシピ/白崎裕子さんの体よろこぶ発酵ごはん

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    少し小さめのボウルに入れると発酵がわかりやすい(写真のボウルは直径21cm)。

     オーブンシートを水でぬらし、クシャクシャにしてまるめてから耐熱容器に敷く。生地を入れて、手で押して広げ、ラップをして常温で30~40分、ひと回り大きくなるまで置く。

    画像5: つくり方

    memo
    耐熱容器がない場合は、オーブンの天板にオーブンシートを敷いてその上に生地を広げてもよい。

    STEP2 焼く

     オーブンを200℃に予熱する。生地にオリーブオイル適量(分量外)を回しかけ、好みで塩麹小さじ1/3ほど(分量外)ものせて手で塗り広げ、指で穴を開ける。

    画像6: つくり方

     オーブンに入れて15~16分焼く。

    〈撮影/青木和義 スタイリング/中里真理子〉

    ※本記事は『白崎茶会の発酵ごはん 体がよろこぶおかずと自家製調味料』(マガジンハウス)からの抜粋です。

    『白崎茶会の発酵ごはん 体がよろこぶおかずと自家製調味料』(白崎裕子・著/マガジンハウス・刊)

    画像3: 塩麹でおいしい「フォカッチャ」のつくり方。ざっくりでも“上手に焼ける”白崎茶会のかんたんパンレシピ/白崎裕子さんの体よろこぶ発酵ごはん

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    ◆おいしくて体がよろこぶ、白崎茶会の「発酵ごはん」のレシピ本◆

    野菜に塩を振れば「漬け物」になってくれる“自然発酵”の力。

    味噌、塩麹、甘酒など、ごはんをおいしくしてくれる“発酵食材”の力。

    私たちの体を整えてくれるという点でも「発酵というのは、ほんとうに親切」だと、白崎茶会・白崎裕子さんは話します。

    本書は、いまの台所で簡単においしくでき、日々の食事に取り入れやすい「発酵食」のレシピ本。

    春夏秋冬の体をサポートする発酵ごはんや自家製発酵調味料のつくり方など、料理をする人の冒険心をくすぐる1冊です。

    【目次】
    ● Part1 秋冬の発酵ごはん
    発酵チヂミと発酵だれ/発酵水餃子/かんたん塩辛4種/塩麹おでん など
    ● Part2 春夏の発酵ごはん
    発酵野菜/発酵スープカレー/かんたん水キムチ/塩ピクルス など
    ● Part3 食事パンとピザ
    乳清でつくるライ麦パン/塩麹フォカッチャ/塩麹チーズのピザ など
    ●Column
    ・自家製の発酵調味料でいつでも安心のおいしさを
    ・「水切り豆乳ヨーグルト」の基本のつくり方を覚えよう


    白崎裕子(しらさき・ひろこ)

    画像7: つくり方

    自然食品店「陰陽洞」(神奈川県・逗子)が主宰する料理教室の講師を経て、葉山町の海辺の古民家でオーガニック料理教室「白崎茶会」を始める。予約のとれない料理教室として知られ、全国から参加者多数。現在はオンラインレッスン「白崎茶会のレシピ研究室」を開催。著書『白崎茶会のあたらしいおやつ』『へたおやつ』(ともにマガジンハウス)は、2年連続で料理レシピ本大賞・お菓子部門の大賞を受賞。



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