• 写真と文を軸に、さまざまな表現をする七緒(なお)さん。鎌倉山の麓で育むゆるやかな暮らしと、15年以上積み重ねてきた“セルフケア”の小さなアイデアをお届けします。今回は、からだを整える「びわの葉チンキ」について。忙しい日々でも、心地よくあることを忘れずに。ゆるく始められる気軽なケアで、毎日のすこやかな変化を楽しんでみませんか。

    鎌倉山の麓は、まるでトトロの世界

    こんにちは、写真と文の七緒です。

    観光地として人気の鎌倉ですが、私が暮らす鎌倉山の麓はトトロの森のよう。木陰のトンネル、築100年超えの古民家、木の電柱。懐かしい景色が広がります。

    画像: 鎌倉山の麓は、まるでトトロの世界

    ご近所さんとの距離も東京の頃よりぐっと近くなり、庭で収穫した果実をおすそわけいただくこともしばしば。今年の秋は柿・柿・柿! 四方八方から次々といただきました。

    画像: 枝付きなのがかわいい

    枝付きなのがかわいい

    ちなみに息子が泣いているときは、近くのおじいちゃんがラムネを持ってきてくれます(すぐ泣き止みます。笑)

    幼い子と暮らしていると「周りに迷惑をかけてないかな…」と負い目を感じる瞬間もありますが、山の麓のあたたかなコミュニティで力みがどんどんほどけていくこの頃です。

    家庭でできる小さなお手当
    びわの木で、からだを整えよう

    画像: 家庭でできる小さなお手当 びわの木で、からだを整えよう

    前回から3回にわたり、家庭でできる小さな自然療法を紹介しています。

    自然療法とは家にあるものでお手当する昔ながらの知恵のこと。「ちょっと体調が悪いかも?」という小さな不調の時、力を発揮してくれます。

    鎌倉山の麓にある自宅兼アトリエ「光と緑の家」を選んだ決め手は、庭にびわの木があることでした。びわはさまざまな薬効があることで知られており、葉っぱを薬草茶にしたり、湿布にしたり、お風呂に入れたり。セルフケアに役立てています。

    画像: 厚生労働省の「日本薬局方」にも掲載されているほど

    厚生労働省の「日本薬局方」にも掲載されているほど

    「びわの葉チンキ」のつくり方と活用法

    今回は「びわの葉チンキ」のつくり方と活用法をご紹介します。

    画像: 左奥:生のびわの葉、左前:乾燥させて切った葉、右:完成したチンキ

    左奥:生のびわの葉、左前:乾燥させて切った葉、右:完成したチンキ

    「びわの葉チンキ」とは、びわの葉をウォッカなどに漬けて、成分を抽出したエキスのこと。痛みや炎症をとる働きがあり、やけどや皮膚炎、アトピーなどさまざまな効果があると言われています。

    つくり方や材料は「ドクダミチンキ」とほぼ同じ、とても簡単!

    「びわの葉チンキ」のつくり方

    ①清潔な瓶、びわの葉、ウォッカ(アルコール度数40%のもの)を準備。びわの葉は薬効がある肉厚で濃い緑色のものを選び、洗って乾燥させておく。

    ②葉っぱを1〜2cm幅に切って瓶に入れ、かぶるまでウォッカを注ぐ。

    ③冷暗所に保管。3〜4カ月経ったら、中の葉っぱを取り出してでき上がり。

    画像: 美しい琥珀色に。私はうがい薬として愛用

    美しい琥珀色に。私はうがい薬として愛用

    チンキを水で薄めてうがいすると、ひりつくような喉の痛みが軽減。甘い香りにも癒やされます(市販のうがい薬の独特な香りが苦手なので…)。

    手をやけどした時、チンキをガーゼに含ませて湿布したら、すっと痛みが引きました。

    葉っぱがからだを整えるなんて、植物の力は奥深いなあと毎回思います。

    びわは鉢植えで育てられますし、葉っぱをメルカリやインターネットで取り寄せることもできます。ぜひ試してみてくださいね〜!

    画像: 使いこなしはこちらの本が参考になります

    使いこなしはこちらの本が参考になります

    参考文献:『体と心がよみがえるビワの葉自然療法』著・望月研/池田書店

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    ▼自然のお手当「はちみつ大根」はこちらから



    〈撮影/星 亘(1、2枚目:七緒) 文/七緒〉

    画像: 「びわの葉チンキ」のつくり方

    七緒(なお)
    写真と文。「毎日も人生も、心地よく」というテーマで、鎌倉山の麓に暮らしながら、心とからだが楽になるセルフケアの知恵を届けている。ラジオ「心地よく聴く、セルフケアジャーニー」も好評。著書3冊、1児の母で、植物療法士としても学びを深めている。
    インスタグラム:@naotadachi
    Podcasts:心地よく聴く、セルフケアジャーニー
    note:https://note.com/naotadachi



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