セルフケアで、弱い自分を愛せるように
こんにちは。写真と文の七緒です。
セルフケアを15年間続けて良かったこと。それはゆらぎに寄り添えるようになったことです。
セルフケアをはじめる前は、定期的に訪れる“落ち込み期”に悩まされていました。
誰かの辛辣な一言、自身の至らなさや将来の不安。モヤモヤが重なると1週間ほど落ち込んでしまうのです。「弱いから私はだめなんだ」と否定のまなざしを向けることも多々ありました。

今も強くなったわけではありません。弱い方だと思います。
でも、RPGで主人公がいろんな魔法を覚えていくように、心身を整える小技をいくつも知ったことで、がくんと落ち込むことは減りました。
疲れた日は潔く仕事を切り上げて土にふれる。言葉の棘がささった夜はジャーナリングで苦しさを溶かす。その都度、自分に処方箋をさっと出してあげると、回復も早い。
弱さゆえにセルフケアを続けられて、人生まで心地よい方へ変化したのでしょう。そう考えると、ままならなかった過去まで愛せる気がします。
心身ゆらぐ梅雨を健やかに
不調を整える、簡単セルフケア3選
1年の中でゆらぎの代表シーズンといえば、梅雨。今年はいきなりの猛暑で体が追いつかないですね。
蒸し暑くて、だるくて、疲れやすい…そんな不調もセルフケアアイテムの力を借りることで、健やかに整えることができます。
自律神経が乱れ、気力も低下するこの時期。簡単にできるセルフケアを3つご紹介します。
①アロマスプレーで手軽リフレッシュ

心身のもやつきをパッと切り替えるのに、アロマスプレーがおすすめ。精油の澄んだ香りで気持ちをリフレッシュ、香りの成分は呼吸器から脳に伝達し、自律神経にはたらきかけてくれます。
好きな香りのアロマスプレーを選ぶ時間も楽しいですし、手元に精油があれば、エタノールと精製水をまぜて簡単に作ることもできます。
さわやかなティーツリーやペパーミントは、湿度の高い梅雨にぴったり。
②オイルマッサージでめぐりよく

腕や足のむくみは、オイルマッサージでめぐりをよくしましょう。血流を流すイメージでやさしくさするだけで体が楽になっていきます。
私は無印良品のスウィートアーモンドオイルに、その日の気分で精油を数滴ブレンドし、マッサージ。
自分の調子に合わせて香りをブレンドする…そのプロセスもご自愛につながり、癒やされます。
③クレイバスで心身すっきり

気温が上がっても、必ず湯船に浸かるようにしています。血行が促進され、むくみ解消、梅雨寒やクーラーによる冷えなど、この時期の不調をおおらかに整えてくれます。
加えてスマートフォンを持ち込まないこともポイント。読書や思索にふけることで忙しない日常から離れ、呼吸も深まっていく。今日という一日の幕を少しずつ閉じていく感覚です。
体がだるい日はグリーンクレイに頼りましょう。
クレイは天然のミネラル成分を含む粘土鉱物。湯船にクレイをひとさじ入れるだけで、ぽかぽか温泉気分。体をまとっていた重さがすこーんと抜け、ぐっすり安眠できます。
●クレイについてはこちらの記事でも紹介しています
梅雨の不調は、心地よさへの扉

左:Lunefのアロマスプレー 右:GOLEMのNew Zealand Green Clay
心も体も重くなるシーズンだからこそ、セルフケアを取り入れてみませんか。だって15年前の私のように、いつだって不調は心地よさへの扉。
梅雨を機にセルフケアを習慣化できたら、このあとしばらく続くであろう猛暑も健やかに暮らす糸口になるかもしれません。
そして一番大事なこと。疲れているときは無理をせず、ゆっくり休みましょうね〜!
〈撮影/星 亘 文/七緒〉

七緒(なお)
写真と文。人や暮らしにまつわる撮影・インタビューを手がける。代表作に「前田敦子の"月月"」。1児の母。鎌倉山の麓に暮らしながら、植物療法士としても学びを深めている。
インスタグラム:@naotadachi
ラジオ(voicy):心地よくきく、セルフケアジャーニー